
我満 隆「どんなコンディションでもその一瞬、その刹那を楽しむ」|Jykk Snowscoot ライダーインタビュー
- INTERVIEW
Jykk Snowscoot チームライダーにインタビュー!毎シーズン、スノースクートを楽しみ尽くし、様々な活動をしているライダー達。その生の声には上達のヒントが隠れているかも?彼らへのインタビューをぜひお楽しみください!
第2回目は、今シーズンでスノースクート歴30年となったベテランライダー我満隆です!

自己紹介をお願いします!戦歴などがあればそれもぜひ教えてください!
ガマンタカシ 1977年生まれ 47歳
スノースクート歴30年目に突入しました!
戦績など
1995年 MTB世界選手権 DH日本代表
1995年 スノースクートを始める
1998年 フランスでインストラクター資格を取得
ジックジャパンよりサポート開始
2004年 スノースクート世界選手権 デュアル 3位
2010年 スノースクート世界選手権 クロス 15位 / スラローム ベスト8
2015年 Scooter’sCrossJapanTour ランキング 2位 フランス選手権 クロス 15位
2018年 Scooter’sCrossJapanTour ランキング 2位
これまでヨーロッパ選手権、世界選手権等へ多数参戦。
ホームゲレンデ(ホームマウンテン)はどこですか?魅力も教えてください。
八甲田ロープウェー、八甲田パーク
たまにしか晴れない山頂駅付近の景色。自然と対峙する感じ。Deep powder paradice !!


スノースクートとはいつ、どこで、どんな出会いをしましたか?
1995年9月にマウンテンバイク世界選手権出場のためドイツに行っていた僕は、書店で数冊のMTB/BMX雑誌(ドイツやフランスの専門誌)を購入。
その中の広告に、フランス人のBMXライダーフランク氏が冬もBMXに乗りたくて開発したという、フランスのSUNN社(自転車の有名なメーカーでもある)の製品「スノースクート」という未知の乗り物を発見しました。それが僕とスノースクートの出会いです。
スノースクートに夢中になったのはいつ頃で、どんなきっかけでしたか?
1995年の冬、スノースクートが日本へ輸入される事を知り、直ぐに取り寄せて購入しました。 その日からほぼ毎晩、ナイターに通い滑っていたくらい夢中になってしまいました。
以前このマガジンで公開した我満隆のスノースクートヒストリーもぜひチェックしてください!
初めて使用したスノースクートと、それ以外で思い出に残っているスノースクートについて教えてください!
SUNN S4 Hi-TECH というモデルが1番最初に乗ったものになります。その後はFMJというモデルに乗っていました。
2000年からJykk製になり、Style-◯◯というアルミフレームモデルを乗り継いでいます。

2003年か2004年に、後のStyle-Cというモデルになる、フレームの一部にカーボンを使用した試作モデルに乗り始めて、そのフレームが凄くお気に入りでした。 当時、世界選手権で表彰台に立てたのも、このフレームとその時にできたG-1ボードの原型になるボードのおかげです。
Style-Cで感じたフレームのしなやかな剛性感を元にして、2006年にトップチューブを深く曲げたStyle-Fというモデルに乗り始めました。 このデザインは今もGフレームに継承されています。

2012年頃からフレーム幅をワイドにしたものに変更。 2013年にはフレーム幅に合わせたワイドなG-2ボードと組み合わせた試作モデルに乗り始めました。 そこから少しジオメトリーやパイプ肉厚を変更したりと最適化を繰り返して現在のG70モデル(G70フレーム、GT-1ボード)に至ります。 自分が関係したフレームは全て思い入れがあります。

これまでのスノースクート人生の中で印象に残っているスペシャルな経験を教えて!
1つを答えることは中々難しいですけど、スノースクートを通じて沢山の方々と出会えることが人生を特別なものにしていると感じます。
これまでのスノースクート人生でのベストモーメントを教えて!
常に楽しく気持ち良く滑ろう!って思っているので、その日その日で”気持ち良く滑れた”とか”上手く滑れた”って感覚が残ったら全部良い日。


逆に、これまでのスノースクート人生で一番大変だったことは?そしてそれをどう克服しましたか?
やっぱり怪我かな。 気をつけていても怪我することはあって。
でも、どうして転倒に至ったのかをしっかりと考えてそれを練習に繋げたり、例えばポジションや身体の動かしかたを見直したり。 そういった事を繰り返してきて今のライディングに活かしている感じです。
あなたのスノースクート人生に影響を与えたスノースクートライダーを3人教えて!
たくさん居るけど強いて言えばこの3人
フランク ペテュー
アラン シュトール
ニコ ピラン

スノースクートライダー以外で、影響を受けた人や尊敬している人、目標にしている人はいますか?
栗瀬裕太(BMXライダー)
脇阪寿一さん(レジェンドレーシングドライバー)
Chikeihunterオグさんをはじめとする八甲田の先輩たち

今一番好きな(または注目している)スノースクートライダーを教えて!
サッシャ!やってることがニュージェネレーション!
ジックチームに入った時期と、そのきっかけは?
1997-98シーズンからジックジャパンスノースクートのライダーになりました。 自分達で撮ったライディング映像をJykkに突然送りつけて “ライダーにしてくださいっ!” って。
だいぶ先走ってましたが、それをしなかったらまだネットも普及していない、SNSも無い時代に、青森在住でジックとの接点もない僕がライダーになることはできなかった訳で、これからの若いライダーたちにもそのくらいの勢いで来てほしいなとも思います。
今使用しているスノースクートを紹介して!
ベースはG70/GT-1モデルのコンプリートを使用しています。
ステム、ハンドルはお気に入りのものに変更してありますが、できるだけシンプルに組んであります。 エッジの処理がキモかな。
スノースクートを楽しむために大切なことは何だと思いますか?
天候やゲレンデコンディションに対して文句を言わない。
その日、その時を楽しむぞー!というテンションの作り方を日頃から実践しています。 100%同じコンディションは無いところがこのスポーツの面白さ、奥深さだと思っているので、どんなコンディションでもその一瞬、その刹那を楽しむココロが大切だと思っています。

これからの目標として考えていることはありますか
年齢を重ねていっても、その年齢なりにかっこいい滑り、気持ちの良い滑りを探求していきたい。
全国、世界のスノースクートライダーや、これから始めたいと思っている方にメッセージをください!
気持ち良さ重視で滑り続けていたら、気がついたら30年経ってました。
それでも未だ飽きる事なく滑り続けていられるくらい楽しく、奥深いスポーツだと思っています。
既にスノースクートに乗られているライダーさんはぜひ気持ち良さ重視で楽しんでください! そして周りのお友達も巻き込んで、スキーでもスノーボードでも良いです、1人でも多くウインタースポーツを楽しむ人が増えたら嬉しいなと思っています。
