我満 隆が語るシグネチャーモデル「Style-G」ボード編|特性の解説から開発時の想いまで

  • PRODUCTS
  • COLUMN
  • FROM RIDER
FROM 我満 隆867 views

JYKK SNOWSCOOT ライダーの我満隆です。

今回はSTYLE-Gモデルに標準装備されるG-2ボードについて解説したいと思います。

前回解説したワイドなStyle-Gフレームに合わせて設計したボードが「G-2」ボードです。
自分のライディングスタイルに合わせたスノースクートが欲しいというとこから開発をスタートしました。

(Style-Fワイドフレームと開発初期の試作ボード)

朝イチはパウダーを滑り、午後はフリーラン~パークライディング。
僕の遊び方やボード操作の仕方を盛り込みながら、1番大事にしたのは自分が ”楽しく” ライディングできることです。

そしてこのボードを乗りこなすことでライディングレベルがさらに向上することをイメージし、これまでの経験を元にボード各部を設計しました。

スタンダードなスノースクートボードと比べるとかなりフトイです。

(左ONE, 右STYLE-G2015 太さの違いが分かり易いと思います)

ファットな形状で安定感を高めながらも取り回しが良く、ターンや地形遊び、パーク遊びで “板離れ” を良くするためのレングスになっています。
言葉にすると “ショート&ファット” という感じですね。
この “板離れ” に関しては特にこだわりが強い部分です。
テールが長いと安定しますが、長過ぎるとその分粘り過ぎて板離れが悪いと感じます。
レスポンスが遅く感じ、ターンでのパンピングや切返しのタイミングが気持ち悪く、またパークライディングなんかで使うバニーホップのタイミングが取り難くなります。
また逆にテールが短過ぎても粘りが足りずにすっぽ抜けたり捲れたり、レスポンスが速く色々とタイミングを取る事が難しくなります。

その粘りとレスポンスのバランスを取るのはとても難しく、文章にするのがほんと難しいのですが…
そうですね、バニーホップを例に取ると ”跳べる高さ” だけを考えるのではなく、常に安定して狙った高さ狙った場所に跳べるかを考えています。
何も無いところで80cm跳べても30cmのボックスに入れなかったら意味がない。
常に30cmの高さには安定して跳んで入れるようなイメージと言いますか。

View this post on Instagram

I ❤️Bunnyhop 🐇🐇🐇 リヤボードのしなり、反発をしっかり使う。 身体の動きにメリハリ。 けど、力み過ぎない。 基本、ボックスやレールに乗っかる瞬間、リヤからちゃくるのは危ない感じ。 フロント→リヤと送るように置く。 📢音も聞いてほしい。 ジブだけじゃなく、滑るときも雪面や地形にボードの面を合わせにいく滑り方って凄く大事だと思う。 だから夏にBMXに乗るって凄く大事☝🏻 アウトする時もできるだけバニーホップを意識することで、出来る事の幅が広がる🤘🏼 #gamantakashi #jykkjapan #jykk #snowscoot #jib #bunnyhop #ollie #ridersforriders #jykksnowscoot #gaman #snowbmx #winter #aomori #bmx #mtb #supergchannel #himarak #snowscootismylife #青森 #ガマンタカシ #スノースクート #スノースクート動画 #我満商会

A post shared by Gaman Takashi🇯🇵 (@gaman23) on

ボードを考える上で安定感と操作性のバランスをどうするか?が凄く難しいところです。
“前後ボードの形状バランスを最適化し長さを抑えること” でダルな感じを解消。
そのためにフロントロッカー、リヤキャンバーの ”Sロッカー形状” を採用しました。

フロントボードをロッカー形状とし厚みに変化を持たせ、レングスは抑えることで振動の収束を早くさせるようにし、エッジの余計な引っかかりを抑制しながらボードを立てやすく。これによりターンインがスムーズに。

リヤボードはトラディショナルなキャンバー形状を採用し、トラクションとレスポンスを活かした滑りができます。
フレックスとトーションのバランスを考え、取り付け幅の最適化を行いました。
ひと言で言うと ”柔らかめのボード、しなやかなボードの動き出し初期の美味しいところを使い、動きすぎる部分は規制してあげる” イメージです。

様々なコンディションで遊べるように ”しなやか” なフレックスに。
ボード取付に非貫通ブッシュを採用することにより雪面への追従性が更にアップ。
ボードを立てているときもエッジグリップの変化が穏やかになりエッジが抜けづらくなりました。
しなやかなフレックスのボードはトーションも柔らかく出てしまい、ズレズレな滑りになりがちですが、非貫通ブッシュやボード形状、既出のボードの厚みに変化を持たせたこと等とのバランスを取るために、リヤボード取り付け位置をワイドにしました。


(開発初期の試作。販売されていないソフトボードで取付け幅の違いによる挙動を確認。)

ラジコンカー(クルマ)で例えると?😄スタビライザー的な効果でロールを抑えつつ、レスポンスを上げる =トーションを抑えレスポンスを上げるイメージ。

これによりしなやかなフレックスはそのままにトーションを抑えることができ(実際には捩じれていくに従って踏ん張るイメージ)ずらし易さとボードの立てやすさ、レスポンスの良さを両立することができ、ボードが雪面に対しどんな状態であるかが把握し易くやりました。

ターンでのスムーズで速い切返しや強いパンピングを可能にし ”前に出る”, “蹴りがイイ” 特性でクロスレースのスタートセクションやバンクドスラロームの競技でも抜群に調子が良くタイムも出ます。
パンプによりスピードが乗せやすいことはレースだけではなく、色々な遊び方をイメージさせてくれます。

 

(ボードのしなやかさ、板離れの良さ、レスポンスが分かり易い動画だと思います。)

しなやかな特性はボード重量にも好影響。
極端な言い方をするとハードなボードは基本的に重くなってしまいます。
僕のライディングイメージだと、身体から遠い部分にあるもの = ボード は極力軽くしたい。
硬いボードはレスポンスはあってそれはそれで楽しいけれど、乗りこなすためにはパワーが必要。
ターンしようとしても綺麗にボードがしならない曲がらない。
身体から離れた部分に一番の重量物のボードがそれぞれあるので取り回しも悪い。
ファットなボードだとどうしても重くなっちゃいますよね。

それで取り付け位置等も含め色々とテストしている中で、やはり、しなやかなボードのしなやかな部分を上手く使えるほうがコントロールがしやすく重量も軽い。
結果、取り回しが良く操作性が軽いということが解っていました。

硬いボードを取付け位置によって動かすのか。

柔らかいボードを取付け位置によって規制するのか。

後者のほうが重量を軽くでき、しなやかさを活かせ、操作性が軽く楽にコントロールできます。
結果スノースクートをコントロールする楽しさが気持ち良さに繋がる。
それが ”G-2ボード” であり、トータルで設計した “STYLE-G” モデルとなっています。

手前味噌ですが、色々と乗ってみて現在のスノースクートシーンにある他社製も含めたファット系ボードの中では一番クセが少なく操作性が抜群に良いですよ。
取り留めのない文章になってしまいましたが、まだ伝えきれていないような感じもしますね…
とにかく乗ってもらえたら良さが分かります!
気になりましたら JYKK STYLE-G 是非1台!
よろしくお願いします。
長文読んで頂きましてありがとうございました。

関連記事一覧

SCHOOLFROM RIDER

たくさんの”スノースクート初挑戦”をお手伝い!苗場スノースクートステーション今期まとめ

こんばんは!Jykk Snowscootライダーのコウタです! 今シーズン、レッスンなどを担当させてもらっていた苗場スキ…

FROM 麻生航太 514 views
COLUMNFROM RIDER

雪が少ないシーズンこそパークライディングスキルアップのチャンス!!小さめセクションで練習しよう!

JYKK SNOWSCOOT ライダーのガマンタカシです。 先週は岩手高原スノーパークさんで今シーズン1発目のスペシャル…

FROM 我満 隆 539 views
RIDING REPORTFROM RIDER

北海道白い恋人PARK AIRトリップレポート後編|富良野スキー場&南ふらのスキー場

こんばんは!JykkSnowscootライダーの小栗です。 引き続き、2月の前半に行った北海道トリップの様子をお伝えして…

FROM 小栗 '白石' 貴大 384 views
HISTORYCOLUMNFROM RIDER

スノースクート滑走可能ゲレンデが増えてきた苗場スキー場に行ってきました!!隣接するかぐら・みつまたは全面OKですよ〜

こんにちは!コウタです!! 今日は新潟県湯沢周辺で予定があったので、昨日オープンしたばかりの苗場スキー場に行ってきました…

FROM 麻生航太 1322 views
PRODUCTSCOLUMNFROM RIDER

我満 隆が語るシグネチャーモデル「Style-G」フレーム編|特性の解説から開発時の想いまで

こんにちは! Jykk SNOWSCOOTライダーのガマンタカシです。 さてJYKK SNOWSCOOT MAGAZIN…

FROM 我満 隆 927 views
PRODUCTSHOW TOFROM RIDER

我満 隆 ブーツ編|Jykkライダーが使用しているSnowscootに最適なウィンタースポーツギア

ジックスノースクート ライダーのガマンタカシです。 今回は僕のライディングスタイルに欠かせない大事な大事な(大事なので2…

FROM 我満 隆 898 views
PHOTO&MOVIEHOW TOCOLUMN

「TableTop / Invert」ライダーの数だけスタイルがある捻り系トリック|奥深きフリースタイルトリックの世界

こんばんは!SnowscootMagazine編集担当のナオキングことガマンナオキです。 先日から始めた「奥深きフリース…

FROM Naoki Gaman 1154 views
PHOTO&MOVIECOLUMNFROM RIDER

麻生 航太「スノースクートで世界を目指す」桃山学院大学インタビュー映像&昨シーズンの振り返り!ライディング映像ももうすぐ完成です!!

こんにちは!!Jykk snowscootライダーのコウタです!! 夏目前、スノースクートはシーズンオフ中ですが、みなさ…

FROM 麻生航太 891 views

人気記事ランキング

PRODUCTSCOLUMNFROM RIDER

初心者におすすめのモデルを徹底検証!はじめてのSnowsco…

2378 views
HOW TO

基本がわかれば安全に練習できる!スノースクートの滑り方(はじ…

2333 views
PRODUCTSHOW TO

19-20シーズンスノースクート完成車の選び方|各モデルの違…

2056 views
PRODUCTSCOLUMNFROM RIDER

自分に合ったポジションにするともっと乗りやすくなる!Snow…

2021 views
HOW TOCOLUMN

Snowscoot × BMX!!ゲレンデで遊ぶ!BMXライ…

2012 views
PRODUCTSHOW TO

ハンドルバーの選び方・人気BMXバー5選

1887 views
RIDING REPORTCOLUMN

レーシングドライバー×スノースクート!!「はっちゃんと行く八…

1813 views
PRODUCTSCOLUMNFROM RIDER

カスタムSnowscoot|[BSD Gorilla Gri…

1770 views
HOW TO

スノーボードやスキーとほぼ一緒でOK!スノースクートをするた…

1402 views
COLUMNFROM RIDER

This is my Hometown!! 八甲田バックカン…

1389 views
PRODUCTSFROM RIDER

インタースタイル行ってきました!&純正パーツ"フットストラッ…

1387 views
HISTORYCOLUMNFROM RIDER

我満隆のスノースクートヒストリー「前編」|スノースクートとの…

1376 views
PHOTO&MOVIECOLUMNFROM RIDER

「snowscoot Kota Aso 2018-2019」…

1353 views
PHOTO&MOVIECOLUMNFROM RIDER

オフシーズンの過ごし方|麻生 航太編vol.2「スノーヴァ羽…

1327 views
HISTORYCOLUMNFROM RIDER

スノースクート滑走可能ゲレンデが増えてきた苗場スキー場に行っ…

1322 views

掲載時期別に見る

フリーワード検索