我満 隆が語るシグネチャーモデル「Style-G」フレーム編|特性の解説から開発時の想いまで

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こんにちは!
Jykk SNOWSCOOTライダーのガマンタカシです。
さてJYKK SNOWSCOOT MAGAZINEという事でライダーとスタッフが色んな情報を発信していこう!ってことで始まったこのコンテンツ。
作文が苦手な僕は… 以下略😆

今回からは僕のシグネイチャーモデルであるStyle-Gモデルについて!
とその前に、スノースクート関係のテストやインプレ時に意識していることを書いときます。

いちばんの重量物は自分自身 ”重心”
それに対する “ ロール ピッチ ヨー “
この軸の位置や大きさ、関係性をイメージしながら、感じとりながら滑っています。
これを意識するとボードの特性やポジションのこと、他にも様々なことが見えてきますよ。

では、まずはSTYLE-Gフレームについておさらいします。

ワイドデッキとスノーボードブーツ

2012年に将来のワイドボードの開発とスノーボードブーツの使用を考えて 先行してワイドデッキフレーム(STYLE-F2012)を開発しました。
海外大会で経験したハードなコースにより、疲労の軽減や怪我防止のためにスノーボードブーツを使用するようになりました。
これはBMX系、レース系ライディングはもちろん、基礎的な滑りをマスターしたいライダーにも怪我防止という意味でこれからはボードブーツがオススメと言って良いと思います。
どんなシチュエーションでも、正直、ボードや他のパーツの違い以上にボードブーツの良さがより明確に滑りに出ると感じています。

Photo:Masato Umemoto

トップチューブの深い曲げとセンターパイプ

大きなRを描き、低い位置のトップチューブと足元のセンターパイプが特徴的です。
僕自身のライディングに合わせて、ヒザがトップチューブに当たりにくいデザイン。
これは滑走時にバランスを取るために膝頭がトップチューブを左右に越すことが多いのですが、そこを曲げて逃げをつくることでスペースができ、フレーム上での身体の可動域が広くなりバランスが取りやすく、また荷重移動がしやすくなります。
またRを描いたトップチューブは適度なしなりとねじれを生み、強い衝撃をイナすようになっています。
パークライディングや不整地でのライディング等、今まで以上に縦変化の激しい動きをするようになってきました。
上半身へ掛かる衝撃をうまいことフレームで逃し、姿勢、視線の安定を向上させ、疲労を軽減させることが狙いです。
(個人的にはストレートトップチューブフレームはすごく硬く感じて疲れてしまいます)
そして低いトップチューブは足元(くるぶしあたり)でフレームをしっかりコントロールできます。
またリフトの乗り降りがスムーズに行える事、クルマへの積載時の事も考えました。

2018モデルのSTYLE-Gはフレームジオメトリーを変更!ヘッドアングルが70°になりました。(~2017は67.5°)トップチューブ高さもライディングスタイルに合わせて少し低くしました。よりしなやかなフレーム特性になっています。

スノースクートさんの投稿 2017年11月30日木曜日

大きく曲げられたトップチューブはしなやかな特性ながら、その位置の低さ、センターパイプ、フットストラップにより、足元でフレームをホールド出来るのでロスの少ない確実なコントロールが可能です。バランスが取りやすく、リカバリーしやすいことに繋がっています。


トップチューブの曲げによりジャンプトリックによってはカタチが綺麗に深く入るようにもなりました。
現在のSTYLE-Gフレームはトップチューブの曲げ位置を1cmほど下げ最適化しました。

デッキ幅について

今までのナローデッキ幅(ここではナローと言うことにします)はワイドデッキに比べて少ないチカラ、動きで、バンクさせやすく、曲がりやすい特性で、ヒラヒラとした軽い乗り味が特徴だと思います。
軽い乗り味を求めるライダーや、湿雪で操作性が重くなってしまうようなコンディションにはナローデッキのSTYLE-AやONE-D、70等がおすすめです。

ナローデッキは軽い乗り味で、ターン時にバンクさせやすい反面、荷重が一気に内側にかかる傾向のために雪面に対してのエッジコンタクトの強さが急激に立ち上がるイメージになります。
良く言うと、エッジが早く強く効くイメージ。
しかし、そのことが不整地や柔らかい雪面ではエッジコンタクトが強すぎてふらついたり、バランスを崩して転倒する要因にもなっていました。
エッジが強く利きすぎると抵抗になる(安心感はある)。
柔らかい雪面だと食い過ぎてフラついたり、彫れ過ぎて失速したり。

Photo:Naoki Gaman

ライディングスキルで向上させるべきエッジングの質、ボードの滑らせ方だとも思うのですが…
もっとボードの美味しいところ、エッジグリップの美味しいところを上手く使えれば、失速感を減らせスムーズなライディングが可能になるのでは?
非圧雪の斜面をもっと安定して滑りたい。
それをボードだけではなく、フレーム側でも何とか出来ないか?
ずっと、そう思っていました。

ワイドデッキフレーム=スタンスが広くなります。
スタンスが広くなることにより、スクートをバンクさせるときの足元のモーションが大きくなります。
バンクさせるために大きな動きが必要になります。
つまりフレームをバンクさせ辛くなります。
操作性が重くなります。
(倒しにくい。倒れにくい。)
そのことによりエッジに対して一気に荷重が掛かりにくくなります。
ジワァーっと荷重が掛かるイメージと言ったらいいのかな。

これがこのフレームの一番のデメリットでもあり、一番のメリットでもあります。
これにより不意にバランスを失うことがかなり少なくなりました。
少しマッタリとした乗り味。
ひとまわり大きいフレームに乗ってるようなイメージ。
しかし足元がしっかりしているので素早い切返し、コントロールが可能です。
安定感が向上し、リカバリーしやすく、余裕のあるライディングが可能になりました。
ワイドデッキになりデッキの肉厚を上げたことと(穴あけで可能な限り重量増は抑えてますが)低いトップチューブとセンターパイプ位置から今までのフレームに対して重心を下げ、ここでもさらに安定感が向上するようにイメージしています。

(奥がヘッドアングル70°、手前が67.5°)

現行モデルはヘッドアングルを70度に設定することで安定感はそのままに、大好きなパークライディングにも対応。
トップチューブ長も4mmほど長くなったことによりスペースができ、よりスタイリッシュなライディングが可能になりました。
またこのヘッドアングルにより、ステアを切ったときの雪面に対するエッジコンタクトの強さ、影響がすごく好みで、ちょっと文章にするのは難しいのですが、パウダーライディング時にかなり安定するようになりました。
また締まった雪面でもニュートラルポジション時に適度にフロントボードに荷重が残っていることで、ターンイン時に強くフロント加重を意識しなくてもターンインが始まるイメージ。なのでピッチング方向の動きが穏やかで、それにより上半身や頭が揺れにくく視点が定まりやすいというメリットがあります。

フレームに関してはここまで。
これでもかなりざっくり書きましたが、やはり長くなりますね。
次回は “G-2ボード” について書きたいと思います。

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