19-20シーズンスノースクート完成車の選び方|各モデルの違いとおすすめタイプをご紹介
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この記事は2019年公開の記事です。
2020年11月に新たに記事を公開しております。20-21ニューモデル版はこちらをご覧ください!
師走を目前に冬の足音が近づいて来ている11月末。一般の方からのスノースクートに関するお問い合わせも少しずつ増えてきました。
そんな今日は、ジックスノースクート完成車の各モデルの違いについてご紹介したいと思います。
スノースクートライダーのみなさんの中にはもう冬の準備が完了されている方もいると思いますが、今年からスノースクートを始めたいと思っている方や、今年こそウィンタースポーツをやってみたいと思っている、という方はこれから本格的に準備をしていくことになると思います。
どれも同じような形だけど色々なモデルがあってよくわからない、という方、どれを選べば良いかわからない、という方はぜひこの記事を参考に自分に合った1台を見つけてみてくださいね。
■完成車ってそもそも何?
試乗会や展示会などで完成車って何?と聞かれることがあります。既にスノースクートを楽しんでくれているライダーさん、BMXなど自転車に詳しい方にはおなじみの用語ですが、今一度ここで「スノースクートの完成車」についてご説明したいと思います。
まずはスノースクートの各部の名称を見てみましょう。
上の画像のとおり、スノースクートは主にハンドル・フレーム・ボードなどといったパーツによって作られています。完成車とは、この全てのパーツが含まれた、「スノースクートとして完成された、すぐに乗れる状態(にできるパーツが揃っている)」の製品のことを指します。英語ではそのままコンプリート、コンプリートバイク、などと呼びますね。※組み立て済みで納品されるか自分で組み立てが必要かは販売店さんによって異なりますので、購入の際にご確認ください。
街の自転車店やホームセンターなどに「すぐ乗れる状態の」安価な自転車が並んでいる光景はみなさん見たことがあると思います。それが「完成車」なので、そんなの当たり前じゃん?と思われるかもしれませんが、ロードレーサーやBMXなどのスポーツ自転車は、フレームやハンドル、パーツ単体でも販売されており、より自分に合ったサイズやスペック、好きな色や形などでカスタマイズできるようになっています。(バラ売りでしか手に入らないパーツもたくさんあります。)同じようにスノースクートも、フレームやボード、各種パーツでカスタマイズができる、というわけです。
もちろん、イチからパーツを全てバラで購入し、初めから自分好みの自転車やスノースクートを組み上げることもできますが、たいへん高額になってしまうので、初めて買う方の多くはまず完成車を購入し、その後自分の好きなパーツで徐々にアップデートしていくことが多いです。
■ヘッドアングルとは?
ヘッドアングルとは、ヘッドチューブの角度のことです。Jykk Snowscootにはこの角度が67.5°のものと、70°のものがあります。
67.5°がベーシックなタイプで、これまでJykk Snowscootが製造、販売してきた製品の多くがこの角度です。どんな方にも乗りやすく、癖がない、ノーマルな角度です。
70°はそれよりも少し角度が「立っている」タイプになります。70°のモデルはヘッドチューブの角度が立っていることにより、操作感がクイックになり、また、ハンドルやフレームを回すトリックもしやすくなるので、フリースタイルライダーに特に人気があります。また、ハンドル位置が若干遠くなるので、身長が高いライダーにもおすすめです。
■Jykk Snowscoot 2020モデル完成車
完成車についての謎が解けたところで、いよいよ今季のJykk Snowscootの完成車についてご紹介していきます。
今季発売される完成車は、「ONE-D」「G」「70PARK」「70L / XL」「A2」の5種類です。
#1「ONE-D」機能性に優れたベストセラー・エントリーモデル
こんな方におすすめ!
●とにかくスノースクートをやってみたい!
●できるだけ初期費用を抑えたい!
●豊富な色から選びたい!
まずはベストセラーの「ONE-D」(ヘッドアングルは67.5°)。こちらが全ラインナップの中で一番ベーシックなモデルです。
軽量のアルミフレームを採用し、一昔前の上位モデルと遜色ない仕上がりを実現しつつ価格を抑え、これからスノースクートをはじめたい、という方に最もおすすめできるモデルとなっています。
ボードの形状は「G-1ボード」という、ジックのベテランライダーの我満隆の意見を取り入れ開発した人気のシェイプ。こちらも数年前まで上位モデルに搭載されていた形状をCap構造にしたもので、癖がなく滑りやすいと好評です。
全11色のカラーバリエーションもおすすめポイント!きっとお気に入りが見つかるはずです。
#2 「G」好評のフリーライディング向きワイドデッキモデル
こんな方におすすめ!
●安定感重視!どっしり構えたモデルがほしい!
●パウダーも滑りたいけどパークでも遊びたい!
●アーミー系の渋い色が好き!
2つめの完成車「G」は、先程ご紹介したONE-Dのボード開発にも携わったJykkライダー我満 隆のシグネチャーモデル。「あさイチのパウダーから午後のパークライディングまでしっかり遊べる」をテーマに開発されました。
ボードは「G-1」の後継モデルである幅広の「G-2」が採用されています。デッキの幅もONE-Dより40mm 広くなっており、安定感抜群。また、このモデルだけに搭載されている「センターパイプ」と大きく曲がったトップチューブ形状により、コントロールしやすいと好評です。以前は67.5°だったヘッドアングルを2018モデルより70°にアップデートし、さらに進化を遂げました。
#3「70PARK」 ワールドチャンピオンを生んだ、フリースタイルパークモデル
こんな方におすすめ!
●とにかくパークライディング、フリースタイルがしたい!
●キッカーなどが多めのクロスレースで勝ちたい!
●バースピンやテールウィップをメイクしたい!
「70」の名前の通り、ヘッドアングル70°のこちらのモデルは、先日のマガジンでも紹介した世界選手権覇者のニコ・ピリンをはじめ、インターナショナルチームライダーのドゥシャン・アンタリク、アントニー・ヴィロニーらが開発、使用しているフリースタイルモデル。日本人ライダーでは麻生航太がこのモデルを愛用しています。
ヘッドアングル70°のクイックな乗り味と、こちらもニコ・ピリンが開発した「X-1」ボードは、スノーパークライディングだけでなくクロスレースなどでも高いパフォーマンスを発揮しています。 ラインナップの中で、最もクイックでレスポンシブなモデルです 。
#4「70L/XL」世界屈指のフリースタイルモデルがさらに進化
こんな方におすすめ!
●フリーライド、パウダー中心に遊びたい!
●身長が高い!
●ボードの取り付け位置を色々変更して試したい!
70L/XLは、70PARKフレーム下のダウンチューブを20/40mm延長したロングフレーム採用モデルです。ホイールベースが拡張されることでグリップエッジの接雪長も長くなり、フロントボードとリアボードの連動感、グリップ感をともに向上することを実現しました。デッキ幅も左右10mmずつ拡張したセミワイドモデルとなっています。
ボードは、Jykkライダーのアントニー・ヴィロニーの意見を反映させた「AP-2」シェイプを採用。フリーライドやパウダーにも最適なモデルです。
元々は、身長の高い海外ライダー向けに開発されたこのロングフレームですが、身長がそこまで高くなくてもメリットがいっぱい。こちらの記事でも詳しくご紹介していますので、ぜひ読んでみてください!
#5「A2」全てのフィールドを楽しむ、最軽量オールラウンドモデル
こんな方におすすめ!
●とにかく軽いモデルが欲しい!
●パウダー、バックカントリーが好き!
●身長が低めor重心を低くして乗りたい!
JykkSnowscootの完成車の中では最軽量のモデルで、ヘッドアングルは67.5°です。ヘッドチューブがONEシリーズより約25mm低く、ダウンチューブが40mm長い設計のフレームと、70L/XLにも採用されているAP-2ボードの組み合わせで、ゲレンデの圧雪バーンから不整地、パウダー、バックカントリーまで幅広く乗りこなせるハイエンドモデルとなっています。
トップチューブの低さによって以前より身長の低いお子さまや女性などにも人気のフレームでしたが、ロングフレーム化によりフロントボードとリアボードの連動感、グリップ感、コントロール性能も向上し、幅広いライダーの方に選んでいただいています。昨シーズン、はじめてスノースクートに乗るスノーボーダーはどれが乗りやすく感じるか?というテストを行ったところこのモデルが選ばれたので、予算に余裕がある方は1台目にA2、というのもおすすめです。
いかがでしたか?今季発売される5種のモデル、それぞれ特徴があり悩んでしまうと思いますが、その悩む時間も楽しんで、ぜひお気に入りの1台を見つけてくださいね!
身長の高さに合わせたおすすめもしましたが、そこにはこだわらずお好きな完成車を購入し、ハンドルバーを身長に合わせたものに変更することでも乗り味が大きく変わりますので、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
各モデルについての詳しい記事は、後日ライダー達からも公開される予定なのでそちらもぜひお楽しみに!