シーズン終了のメンテナンス #2|オフシーズンの保管は居間がおすすめ!? ボードのクリーニング、保護をしよう

  • MAINTENANCE
FROM Naoki Gaman13802 views

SnowscootMagazineをご覧のみなさんこんばんは。編集担当のナオキングことガマンナオキです。

2回にわけてご紹介しているシーズン終了時におすすめのメンテナンス。今回はボードのクリーニング&保護と、おすすめの保管方法についてご紹介します。

 

はじめに

ボードのクリーニングや保護の方法は基本的にスキーやスノーボードと同様ですが、メンテナンスショップさん、メーカーによって多くのやり方が推奨されています。ここでご紹介するのはあくまで一例なのでご自分のやりやすい方法や、お世話になっているメンテナンスショップさんおすすめの方法でも構いません。
今の状況から、自分でやるメンテナンスとしてご紹介しますが、本当はプロにお任せするのが一番。メンテナンスに限らず、スノースクートライフを楽しくするには行きつけのスノースクートショップやメンテナンスショップを見つけておくのがおすすめです。この状況が落ち着いたら、ぜひお店にも行ってみてくださいね。
今回の記事は、青森県のメンテナンスショップ「S.M.S マテリアル」さんのアドバイスをもとに作成しました。

 

シーズン終了時のメンテナンスや消耗品交換をおすすめしたい理由

 

そのまま保管するとサビや劣化の原因に

前回の記事でもご案内しましたが、1シーズン使用したスノースクートには目には見えなくても汚れがいっぱい。特にボードは汚れをそのままにしておくと汚れが取れにくくなったり、エッジが錆びてしまったりするのでしっかりとメンテナンスをしてから保管しましょう。

それでは早速、ボードのクリーニング、保護のためのメンテナンスを実際にやってみたので解説していきます。

 

1:ソールの汚れを中性洗剤で落とす

ボードを中性洗剤でしっかり洗い、ソールについた汚れを落としましょう。洗車するようなイメージで、ブラシなどの道具も洗車用のもので大丈夫です。
一見綺麗に見えても汚れがいっぱい。特に春に滑ると黄砂やホコリ、木を踏んだりしたら木脂(ヤニ)などがついてベタついていることもあります。時々指で擦ったりしながら、綺麗になるまで洗いましょう。

庭や車庫、家の前などのスペースがなく水や洗剤が使えない場合は、綺麗なタオルで拭いたりしてできるだけ汚れを落としましょう。頑固な汚れの場合、スキー、スノーボードのメンテナンスグッズとして売られているリムーバーを使用する方法もあるそうです。

 

2:クリーニングのためにホットワックスをかける

汚れがしっかり落ちたら水気をとって乾かし、ホットワックスをかけていきます。クリーニングワックスが無い場合は通常の滑走時に使うベースワックスを使いましょう。ベースワックスでクリーニングをしたほうが良いという方もいるので、あまりこだわらずにお手元のベースワックスを使って大丈夫です。できるだけ柔らかいワックスを使うのがベストです。

ワックスのかけ方はこちらの記事で詳しくご紹介しています。

 

3:重要!”冷え固まるのを待たず”にスクレーパーで剥がす

ホットワックスをかけたら、滑走前のワックスとは違い冷え固まる前に剥がします。冷える前に剥がすことで、汚れがワックスにしっかり絡み一緒に剥がれてくれるので、さらに綺麗になります。
ツルツルになるまでしっかり剥がしましょう。

 

4:ブラシをかける

スクレーパーでワックスを剥がしたら、滑走前と同様にブラシもかけて、スクレーパーで取り切れない細かいカスや汚れを取り除きます。
ピカピカになりました。

 

5:もう一度、”保護のための”ワックスを。エッジにもしっかりのせる

ピカピカになると滑りに行きたくなってしまいますが、グッとこらえて再度ワックスをします。先程は「クリーニングのため」、今度は「保護のため」です。
ここでのポイントは、エッジの上にもしっかりワックスがのるようにかけること。こうすることでエッジが保護されサビを防ぐことができます。

 

6:エッジの側面を保護する

エッジの側面にワックスをのせるのは難しいので、側面には保護剤を塗ります。今回使用したのはこちら。サビ落としもついているので、もしサビが出ている時は事前にこちらで綺麗にしておくこともできます。
また、このような専用の保護剤がなくても、マジックで代用が可能です。黒い色はシーズンが開けて滑れば自然に消えますが、気になるようでしたらパーツクリーナーを染み込ませた布で拭くと綺麗になりますよ。

 

7:ワックスは剥がして保管?塗ったまま保管?

保護のためにワックスは剥がさず保管したほうが良い、ワックスをしたまま保管するとホコリがつきやすくなるので剥がしたほうが良い、など、諸説ありますが、S.M.Sマテリアルさんによると、「どちらでもOK」とのことでした。
剥がしてしまってもしっかりクリーニングして保護ワックスが染み込んでいれば劣化することはないそうです。
剥がして保管をする場合は、エッジの下側(滑走面側)にのせたワックスは剥がさないようにするか、剥がしてしまったら保護剤をこちらにも塗りましょう。
また、剥がさないで保管する場合ですが、もしシーズン前にメンテナンスショップに持ち込む時は、ショップさんの負担にならないよう剥がしてから持ち込みましょう。

 

8:人間が快適に過ごせる空間に保管する。難しければ除湿剤と共に袋に入れて保管を。

最後は保管方法です。直射日光が当たらず、湿気の無い場所が良いとのことですが、S.M.Sマテリアルさんおすすめの保管場所は、なんと「居間」。暑さ、寒さ、湿度など、人間が快適に過ごせる状況がボードにとっても快適とのことで、もしスペースがあるなら居間に置くのが一番。ということでした。
居間のオブジェとして鎮座させ、愛スノースクートを見ながら一杯やるのもいいかも…??
とは言っても、居間に置けるライダーさんはそんなに多くはないと思うので、それ以外のおすすめ保管方法もご紹介。それは、除湿剤とともにビニール袋に入れて直射日光が当たらない場所に保管、です。この場合はボードを外して袋に入れるといいでしょう。次に使用するときまで、とにかく直射日光と湿気からボードを守りましょう。

 

というわけで、ボードのクリーニング&保護と、おすすめの保管方法についてご紹介しました。
まだまだSTAY HOMEが推奨される状況が続きそうですが、この機会にじっくりメンテナンスをしてみてはいかがでしょうか?きっともっとスノースクートが好きになりますよ!

次回は運動不足解消のための話題をお届け予定です。お楽しみに!

関連記事一覧

COLUMN

「Turndown / Lookdown」スノースクートでの難易度高め!終わりのない捻り系トリック|奥深きフリースタイルトリックの世界

こんばんは!SnowscootMagazine編集担当のナオキングことガマンナオキです。 本日は「奥深きフリースタイルト…

FROM Naoki Gaman 5371 views
COLUMNFROM RIDER

“10FISルール” 知っていますか?国際スキー連盟が定めるルールを知って安全に楽しく滑ろう!

JYKKスノースクート ライダーのガマンタカシです。 今シーズンは小雪の影響で滑走ゲレンデが狭くなっていたり、オープンで…

FROM 我満 隆 16678 views
FROM RIDER

札幌雪まつり 白い恋人パークエアーに初のスノースクートライダーとして出場予定です!!

こんにちは!コウタです! 今週も苗場で過ごしていましたが、天気が悪くても毎日パークで滑れて楽しいです!! 突然ですが、来…

FROM 麻生航太 4729 views
COLUMN

Snowscoot滑走時のマナーまとめ|2020-21シーズンもマナーを守って楽しみましょう!

先週の寒波で一気に雪が降り、シーズンインされたライダーさんも多いかと思います。 楽しいシーズンにするために、ゲレンデでの…

FROM JykkSnowscoot R&D 5696 views
HOW TO

Jykk HOW TO SNOWSCOOT® #11 NO FOOT ノーフット

Jykk Snowscootがお届けするウィンタースポーツギアSNOWSCOOT®(スノースクート)のHOW TOシリー…

FROM JykkSnowscoot R&D 3084 views
PRODUCTSFROM RIDER

スノースクートライダー必見!我満隆がマニアックな視点でスノースクート2021ニューモデルを解説

JYKK SNOWSCOT ライダーの我満隆です。 気が付けば11月も後半! 降雪機のあるスキー場等では初滑り楽しんでい…

FROM 我満 隆 4850 views
SETTINGPRODUCTSHOW TO

Girls Snowscoot|フットストラップの位置に要注目!背の小さい女性ライダーやお子さま向けのスノースクートセッティング

こんばんは!SnowscootMagazine編集担当のナオキングことガマンナオキです。 私事ですが最近新しいBMXのフ…

FROM Naoki Gaman 6614 views
PRODUCTS

そろそろ替え時?手軽なカスタムにも最適なスノースクートにオススメのグリップをご紹介!

スノースクートの消耗品の一つであるグリップ。手に直接触れる部分なので、握り心地やグリップ力の違いでライディングにも影響し…

FROM 吉田コオ 6480 views

人気記事ランキング

MAINTENANCEHOW TO

How toメンテナンス|Snowscootのエッジ調整をし…

24584 views
HOW TO

基本がわかれば安全に練習できる!初心者向けスノースクートの滑…

22255 views
HOW TO

Jykk HOW TO SNOWSCOOT® #1 スノース…

19091 views
RIDING REPORTHOW TOFROM RIDER

Snowscoot Jibs|ちょっとしたHow toと共に…

19001 views
PRODUCTSFROM RIDER

カスタムSnowscoot| 72cm幅にカット!Jykkラ…

18940 views
HISTORYCOLUMN

HAPPY NEW YEAR 2020!2020年はじまりの…

18077 views
RIDING REPORTHOW TOFROM RIDER

成功出来るイメージをしてから、出来ると信じて挑戦する|小栗'…

18059 views
MAINTENANCE

How to メンテナンス|スノースクート唯一のベアリングパ…

16920 views
COLUMNFROM RIDER

“10FISルール” 知っていますか?国際スキー連盟が定める…

16678 views
MAINTENANCE

シーズン終了のメンテナンス #2|オフシーズンの保管は居間が…

13802 views
HOW TO

難しそうに見えるけど実は簡単!スノースクートでリフトに乗ろう…

10988 views
PHOTO&MOVIECOLUMN

「Can-Can / No Foot Can-Can 」足の…

10541 views
HOW TO

スノーボードやスキーとほぼ一緒でOK!スノースクートをするた…

10353 views
PRODUCTSHOW TO

乗り味が大きく変化する!スノースクートのカスタムに最適なBM…

10192 views
MAINTENANCEHOW TO

How toメンテナンス|Snowscootのエッジ調整をし…

10143 views

掲載時期別に見る

フリーワード検索