スノースクートライダー必見!我満隆がマニアックな視点でスノースクート2021ニューモデルを解説
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JYKK SNOWSCOT ライダーの我満隆です。
気が付けば11月も後半!
降雪機のあるスキー場等では初滑り楽しんでいるライダーさんもいるようですね!
今シーズンは雪がたくさん降ることを期待して、ホームゲレンデがオープンするのを心待ちにしています。
それまではギリギリまで BMX に乗ろうと思っていますよ。
さてさて、各販売店さんには事前に 2021 モデル情報がまわっていますが、前回のマガジンや PRODUCT ページでも情報が確認できるようになりましたね。
今回は僕なりの視点から気になるモデルの特徴なんかを解説していこうと思いますので、前回のマガジンと合わせてスノースクート選びの参考にして頂けたらなと思います。
「ONE-D Glitch」
スノースクートに初めてトライする方にオススメと謳われていますが、その基本性能の高さからレベルを問わずにゲレンデでのライディングを楽しめます。
軽量で取り回しの良いフルアルミフレームとフォーク。
癖がなく、しなやかで扱いやすい特性の G-1 ボードセットで、正にベーシックモデル。
滑り方の基礎を身につけるのに最適なパッケージになっています。
一般的なスキー場のゲレンデであれば低コストながら十分に楽しむことができますよ。
子気味良い、ポップな乗り味、コントロールしている感がとっても楽しい乗り味はエキスパートライダーさんの2台目3台目?にも楽しいと思います。
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「70D」
ロングセラー、パークライディングにはコレ!
軽量なフレームにストレートトップチューブでしっかりとした剛性感。
その名のとおり 70°に設定されたヘッドアングルと張りのある X-1 ボードは取り回しが良く、回転系のトリックやボードの反発を使ったライディングが楽しいモデルです。
JYKK ライダーのコウタがライディング、彼のビッグエアーにも対応しています。
またフランス人ライダーによってクロスレースでもその性能は証明済み。
自由なマインドで楽しんで欲しいモデルです。
70D製品情報はこちら
70を使用している麻生コウタのライディングはインスタグラムでチェック!
70Lフレームを使用し懐のスペースを活かしたライディングスタイルの小栗タカヒロのこちらの記事も参考に。
G
NEW デザインボード、マイナーチェンジされた G-2 Polka デザインフレームを使用したコンプリートです。
手前味噌ですが僕のシグネイチャーモデルということで、僕のライディングをサポートしてくれるアイディアが満載。
同グラフィックの P-1 フロントボード(別売)を使用する事で低コストでパウダーライディングにも完璧に対応します。
八甲田POW
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ワイドデッキフレーム、ワイドボードということで重さが気になるという声もありますが、重量は約 9.5kg。
他のモデルに比べると確かに重めではありますが、ライディング時の操作性は出来るだけ重くならないようにトータルで設計してあります。
My snowscoot check
今シーズンはコンプリートモデルとしては上記 3 モデルがデリバリーされます。
そしてフレームキットとしては新しい「A-22」というフレームが登場します。
67.5°とスタンダードなヘッドアングルと最軽量フレームで人気の STYLE-A を踏襲したモデルになります。
女性や軽量なライダーに人気のフレームを、セミワイドデッキとする事で少し安定感が高くなる方向にリファイン。
AP-2 や C-1 ボードとの相性が良いですね。
特に AP-2 との組み合わせでのパウダーライディングはヒラヒラとした気持ち良いライディングが楽しめます。
ONE-D と 70 以外のフレームはセミワイドデッキ(70L、70XL、A-22)、ワイドデッキ(STYLE-G)仕様となっているところが近年の JYKK スノースクートの特徴だと言えますね。
ライダーとして活動していると毎年様々なボードを試すタイミングがあるのですが、特に昨シーズンは他社製品も含め国内で販売されているほぼ全てのスノースクートに取付けできるボードをテストする事ができました。
そういった中で、最近多い、幅の広い、所謂 “ワイドボード” でのライディングではボード毎の特徴の差がハッキリと出る傾向があるように感じました。
それだけ色々なリサーチの元、各社が個性的なボードを製造することは、このスポーツにとってはとても良いことですよね。
ただ、それらのボードを試乗すると JYKK製ボードに慣れている僕が一番先に感じることが「動かない」という印象でした。
ナローフレームにワイドボードのセットだと特にターンイン時、ボードを立てていくときの操作性の重さが顕著で、これは各ワイドボードに共通して感じたことでした。
もちろん幅だけではなく、形状そのものやフレックス、トーション、長さ、その前後バランス等でも変わってくるのですが…
実はこのように感じる要素は、以前、STYLE-G モデルのフレームとボードを構想している時にテストし感じていた事でもありました。
簡単に幅のハナシだけで言うと「ナロー幅のフレームにワイド幅のボードを組み合わせると操作性が重くなる」
一瞬ものすごく安定志向にも感じるのですが、咄嗟にコントロールしたいときに難しく感じてしまう事も事実。
ワイドデッキに見合うボード幅、ボード幅にマッチするフレーム幅が大事で、安定感と軽快感のバランスを取るべく色々な組み合わせをテストしていました。
そのノウハウを反映させたここ数年のジックスノースクートのラインナップでは、ONE-D には G-1ボード、70にはX-1とナロー系ボードを。
STYLE-Gにはフレームに合わせたワイドな G-2ボードを組み合わせ、取り付け幅も広くする事で安定感を大幅に高めつつも操作性を犠牲にしない仕様になっています。
70L、70XL、そして新しいA-22フレームはゲレンデから新雪までイージーに楽しめる AP-2ボードや、昨年発売され人気上昇中の C-1ボード等のセミワイドボードにマッチするようにセミワイド幅のフレームになっています。
これにより各モデル毎に安定感を高めつつ出来るだけ操作性は軽く、ジック製スノースクートに共通する”意のままにコントロールできる”味付けになっています。
この様なことから、他社製も含め流行のワイド系ボードを使い始めたのにライディングが少し難しく感じてしまっている方、もう少しイージーにスピードコントロールを楽しみたい方はボード幅に合わせたフレーム選びというのもひとつ参考にして頂けたらなと思います。
ということで、手持ちボードがたくさんあるマニアックライダーさんには 70Lフレーム(70XL は高身長ライダーさんへ!)、とにかく軽いモデル!ってライダーさんには A-22 のセミワイドデッキフレームが操作が楽になりオススメです。
(下の写真は70LフレームにG-2ボードをセット)
僕のイチオシはもちろんワイドワイドワイドのGモデルがオススメです!
(フレーム側がワイド取付け位置のみなので、それに対応したボードが必要です。JYKK製であればG-2、C-1、AP-2ボード。写真はGフレームにC-1ボードで滑走。)
ちょっと後半はマニアックになってしまいましたが、本格的にシーズンインする前のこの時期に色々と妄想して、購入のヒント、滑りのヒントにしてもらえたら嬉しいです!
ではまた次回!