シーズン終了のメンテナンス #2|オフシーズンの保管は居間がおすすめ!? ボードのクリーニング、保護をしよう
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SnowscootMagazineをご覧のみなさんこんばんは。編集担当のナオキングことガマンナオキです。
2回にわけてご紹介しているシーズン終了時におすすめのメンテナンス。今回はボードのクリーニング&保護と、おすすめの保管方法についてご紹介します。
はじめに
ボードのクリーニングや保護の方法は基本的にスキーやスノーボードと同様ですが、メンテナンスショップさん、メーカーによって多くのやり方が推奨されています。ここでご紹介するのはあくまで一例なのでご自分のやりやすい方法や、お世話になっているメンテナンスショップさんおすすめの方法でも構いません。
今の状況から、自分でやるメンテナンスとしてご紹介しますが、本当はプロにお任せするのが一番。メンテナンスに限らず、スノースクートライフを楽しくするには行きつけのスノースクートショップやメンテナンスショップを見つけておくのがおすすめです。この状況が落ち着いたら、ぜひお店にも行ってみてくださいね。
今回の記事は、青森県のメンテナンスショップ「S.M.S マテリアル」さんのアドバイスをもとに作成しました。
シーズン終了時のメンテナンスや消耗品交換をおすすめしたい理由
そのまま保管するとサビや劣化の原因に
前回の記事でもご案内しましたが、1シーズン使用したスノースクートには目には見えなくても汚れがいっぱい。特にボードは汚れをそのままにしておくと汚れが取れにくくなったり、エッジが錆びてしまったりするのでしっかりとメンテナンスをしてから保管しましょう。
それでは早速、ボードのクリーニング、保護のためのメンテナンスを実際にやってみたので解説していきます。
1:ソールの汚れを中性洗剤で落とす
ボードを中性洗剤でしっかり洗い、ソールについた汚れを落としましょう。洗車するようなイメージで、ブラシなどの道具も洗車用のもので大丈夫です。
一見綺麗に見えても汚れがいっぱい。特に春に滑ると黄砂やホコリ、木を踏んだりしたら木脂(ヤニ)などがついてベタついていることもあります。時々指で擦ったりしながら、綺麗になるまで洗いましょう。
庭や車庫、家の前などのスペースがなく水や洗剤が使えない場合は、綺麗なタオルで拭いたりしてできるだけ汚れを落としましょう。頑固な汚れの場合、スキー、スノーボードのメンテナンスグッズとして売られているリムーバーを使用する方法もあるそうです。
2:クリーニングのためにホットワックスをかける
汚れがしっかり落ちたら水気をとって乾かし、ホットワックスをかけていきます。クリーニングワックスが無い場合は通常の滑走時に使うベースワックスを使いましょう。ベースワックスでクリーニングをしたほうが良いという方もいるので、あまりこだわらずにお手元のベースワックスを使って大丈夫です。できるだけ柔らかいワックスを使うのがベストです。
ワックスのかけ方はこちらの記事で詳しくご紹介しています。
3:重要!”冷え固まるのを待たず”にスクレーパーで剥がす
ホットワックスをかけたら、滑走前のワックスとは違い冷え固まる前に剥がします。冷える前に剥がすことで、汚れがワックスにしっかり絡み一緒に剥がれてくれるので、さらに綺麗になります。
ツルツルになるまでしっかり剥がしましょう。
4:ブラシをかける
スクレーパーでワックスを剥がしたら、滑走前と同様にブラシもかけて、スクレーパーで取り切れない細かいカスや汚れを取り除きます。
ピカピカになりました。
5:もう一度、”保護のための”ワックスを。エッジにもしっかりのせる
ピカピカになると滑りに行きたくなってしまいますが、グッとこらえて再度ワックスをします。先程は「クリーニングのため」、今度は「保護のため」です。
ここでのポイントは、エッジの上にもしっかりワックスがのるようにかけること。こうすることでエッジが保護されサビを防ぐことができます。
6:エッジの側面を保護する
エッジの側面にワックスをのせるのは難しいので、側面には保護剤を塗ります。今回使用したのはこちら。サビ落としもついているので、もしサビが出ている時は事前にこちらで綺麗にしておくこともできます。
また、このような専用の保護剤がなくても、マジックで代用が可能です。黒い色はシーズンが開けて滑れば自然に消えますが、気になるようでしたらパーツクリーナーを染み込ませた布で拭くと綺麗になりますよ。
7:ワックスは剥がして保管?塗ったまま保管?
保護のためにワックスは剥がさず保管したほうが良い、ワックスをしたまま保管するとホコリがつきやすくなるので剥がしたほうが良い、など、諸説ありますが、S.M.Sマテリアルさんによると、「どちらでもOK」とのことでした。
剥がしてしまってもしっかりクリーニングして保護ワックスが染み込んでいれば劣化することはないそうです。
剥がして保管をする場合は、エッジの下側(滑走面側)にのせたワックスは剥がさないようにするか、剥がしてしまったら保護剤をこちらにも塗りましょう。
また、剥がさないで保管する場合ですが、もしシーズン前にメンテナンスショップに持ち込む時は、ショップさんの負担にならないよう剥がしてから持ち込みましょう。
8:人間が快適に過ごせる空間に保管する。難しければ除湿剤と共に袋に入れて保管を。
最後は保管方法です。直射日光が当たらず、湿気の無い場所が良いとのことですが、S.M.Sマテリアルさんおすすめの保管場所は、なんと「居間」。暑さ、寒さ、湿度など、人間が快適に過ごせる状況がボードにとっても快適とのことで、もしスペースがあるなら居間に置くのが一番。ということでした。
居間のオブジェとして鎮座させ、愛スノースクートを見ながら一杯やるのもいいかも…??
とは言っても、居間に置けるライダーさんはそんなに多くはないと思うので、それ以外のおすすめ保管方法もご紹介。それは、除湿剤とともにビニール袋に入れて直射日光が当たらない場所に保管、です。この場合はボードを外して袋に入れるといいでしょう。次に使用するときまで、とにかく直射日光と湿気からボードを守りましょう。
というわけで、ボードのクリーニング&保護と、おすすめの保管方法についてご紹介しました。
まだまだSTAY HOMEが推奨される状況が続きそうですが、この機会にじっくりメンテナンスをしてみてはいかがでしょうか?きっともっとスノースクートが好きになりますよ!
次回は運動不足解消のための話題をお届け予定です。お楽しみに!