「T-BOG / Toboggan」どこまで刺せるか?シンプルながら美しい「トボガン」|奥深きフリースタイルトリックの世界
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こんばんは!SnowscootMagazine編集担当のナオキングことガマンナオキです。
本日は「奥深きフリースタイルトリックの世界シリーズ」。How toとはまた別で、ひとつひとつのトリックのかっこよさを追求する、がテーマです。第6弾は、BMXではお馴染みですがスノースクートではほとんど見ない「Toboggan(トボガン)」。今回も色んなところで撮ってきたBMXの写真と一緒にご紹介します!
●T-BOG /Toboggan(トボガン)とは
キッカーでのジャンプやバニーホップの頂点で、シート(スノースクートの場合トップチューブ)を掴み、ハンドルバーを曲げて刺す!それがトボガンです。SNSなどでは略称の「T-BOG」と書かれていることも多いです。腕が伸びて、ノーズダイブになればなるほどかっこよく、シンプルでありながらかなり奥が深いトリックです。
スノースクートではトップチューブを掴むので、トップチューブが曲がった形状のGやAフレームだと難しいかもしれません。そういえば10年くらい前、スーパーマンフレームグラブ(空中で両足を離し、スーパーマンのように身体を伸ばしつつ、フレームを掴むトリック)がやり辛くなるからトップチューブは曲げたくない!と言っていたフランス人ライダーがいたな…それに対抗してGフレームでスーパーマンフレームグラブに挑戦していた日本人ライダーもいました。そのへんのお話はまた、スーパーマン特集の時にでも!
●そもそもT-BOG /Toboggan(トボガン)って何?
Wikipediaによると、トボガンとは、カナダのエスキモー民族であるインヌや、インディアン部族のクリー族が使う簡単な作りのそりのことで、スケルトンの元となった遊びとも言われているそうです。そう言われてみれば、そりの手綱を持つ様子に似ている気がしますね!
元々は雪上の遊びであるトボガンなので、スノースクートでもチャレンジしたいですね!
uwdigitalcollections – originally posted to Flickr as Tobogganing, 1929, CC 表示 2.0, リンクによる
●T-BOG /Toboggan(トボガン)のやり方
今回も、BMXのHow to動画をご紹介します。2つめはロシア語ですが…この動画のようにまずはタッチしてみるところからはじめて、徐々にハンドルバーの角度を90°に近づけて行くと安全に練習できそうです。
ちなみにわたしはバニーホップでトップチューブにタッチしたり、掴んだりする練習を良くしています。掴んだまま着地してしまうことが多いのでまだキッカーではチャレンジできていませんが、トボガン、いつかゲットしたいです。
●SnowscootライダーのT-BOG /Toboggan(トボガン)
スノースクートのトボガンと言えばこの人しかいない!Jykk BMXのライダーで、Jykk Japanのスタッフでもある渡邉英雄のバニーホップ T-BOGです。これはやばい!とJykk Snowscootのライダー達も絶賛でした。
スノースクートに乗り始めた頃からチャレンジしていたトボガン、年々かっこよくなっています。今は他にトボガンをやるスノースクートライダーに会えていないのですが、これを超えるトボガンが出てくることを期待しています。(自分も頑張ろう)
●BMXでのT-BOG /Toboggan(トボガン)
BMXの女子の世界ではトボガンが大流行!?フォトグラファーとして参加している女子BMXメディアThe Bloom BMXのメンバーと、撮った写真を見ながら「今日もみんなトボガンやってる!!」と話すことも多いです。その中からかっこいいトボガンを少しご紹介。
スペインの女性ライダーTeresa Fernández-Mirandaのトボガン。こちらは昨年中国で行われたFISEでの一枚。
個人的に女性ライダーNo.1トボガンの持ち主ではないかと思うテレサのトボガンは、ノーズダイブ加減が本当にすごいです。流れるようなライディングは必見の価値あり。
チリのライダーMaca P. Grassetのトボガン。昨年ドイツで行われたVANS BMX PRO CUPでの一枚です。
こちらはストレートジャンプではなくヒップでのトボガン。形が本当に綺麗ですね。
女性ライダーのレジェンドの一人、Angie Marinoのトボガン。ドイツでのVANS BMX PRO CUPのオフ日に行ったPragfriedhofというパークでの一枚です。ハンドルバーを持った腕がしっかり伸びているクォーターでのトボガン。
Angieは普段はおしゃれで可愛らしいのにBMXに乗るとゴリゴリのグラインドからエアまで何でもこなすので本当にかっこいいライダーです。
と、女性ライダーのトボガンを見てきましたが、男性ライダーもいくつか。
高難度トリックのメイク率を重要視する大会だとシンプルなトボガンを見る機会が少なくなるのですが、こういったシンプルなトリックにはスタイルが出て見るのも撮るのも楽しいです。
こちらは前回のテールウィップの記事にも登場したJykkライダー中村輪夢の2018年のトボガン。アメリカ・ハンティントンビーチのVANS BMX PRO CUPでの一枚です。この時点でかなりの高さですが、今やフィッシュアイでも画面に収めるのが大変なくらい、さらに高くなりました。
そしてこちらも前回から引き続きの登場、ブラジルのCauan Madonaのトボガン。こちらは昨年のアメリカ・ハンティントンビーチのVANS BMX PRO CUP。ハンドルバーのひねり具合がかっこいい!90°以上ひねってますね。Madonaのライディングはスタイル出まくりです。彼のInstagramにバーを180°近くまでひねったトボガンの写真などもアップされているのでぜひチェックしてみてください。
ということで、今回はT-BOG / Toboggan(トボガン)特集でした。
スノースクートではまだまだマイノリティなこのトリックですが、バニーホップでタッチしてみるところから練習できるので、フリースタイル好きのライダーの方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
習得できたらぜひ #スノースクート #jykksnowscoot のタグをつけてSNSにアップしてください!スノースクートのかっこいいトボガンがたくさん見られる日を楽しみにしています!!