Girls Snowscoot|フットストラップの位置に要注目!背の小さい女性ライダーやお子さま向けのスノースクートセッティング
- SETTING
- PRODUCTS
- HOW TO
こんばんは!SnowscootMagazine編集担当のナオキングことガマンナオキです。
私事ですが最近新しいBMXのフレームを予約しました!青森は室内パークがなく冬はBMXに乗れないので、本格的に乗るのは来春になりそうですが、色々楽しみすぎるフレームなので待ち遠しいです。
BMXは同じ種類のフレームでもフレームサイズが細かく設定されており、わたしは身長が152cmと低めなので、いつもトップチューブが短めのフレームを選んでいて、これまで、20inch→19inch→19.6inch→20.45inch→20inchと乗ってきました。
BMXの場合はトップチューブだけでなくバックの長さなど他にも乗り味に大きく影響する箇所が色々ありますが、やっぱりトップチューブが短いほうが自分に合っている気がします。
そんなBMXのフレームサイズ事情ですが、スノースクートはというと、どれも大体一緒のサイズ感。モデル毎にも若干の差はあり、70の場合は長めのLやXLという長めのモデルも数年前から販売されていますが、BMXで言うところの「短いフレーム」というものは存在しません。
また、スノーボードやスキーは同じモデルのボードに数種類のサイズ設定があり、身長に合わせて選びますが、スノースクートはボードもワンモデルワンサイズ。
身長150cmの人と身長180cmの人が同じフレーム・同じボードを使うことも珍しくはない、という訳です。
はじめはそこにちょっと戸惑いを感じ、スノースクートデビューシーズンは当初販売されていたCompact(コンパクト)というモデルに乗りました。
キッズ用スノースクートの「mini」では小さすぎるお子さま向けのモデルですが、身長が小さめの大人のライダーも数人乗っていたこのモデル。はじめたばかりで小さいとか大きいとかよくわかりませんでしたし、普通に乗れました…が…
1シーズン乗り込んで、慣れてきて少しずつスピードを出せるようになり、また、パウダーや不整地などにもチャレンジし始めると、コンパクトについている小さめボードでは心もとなくなり…でもコンパクトには通常サイズのボードがつけられない、ということで、2シーズン目からは普通サイズのスノースクートに乗っています。Style-F(今のStyle-Gの前身)を数台乗って、今は70です。
そこで、152cmのわたしはどんなセッティングのスノースクートに乗っているのか?身長が低いなりに工夫しているところも含めご紹介します。
■ハンドルバー
ハンドルバーはBMXブランドのSimpleBikesのJet Set 4pc Bar 8.5インチです。最近Simple見ないですが、形が好きで今も使っています。
152cmという身長を考えると若干高めのバーですが、全体的なシルエットを考えたら低すぎないほうがかっこいいと思ったのと、このバーが使いたかったので、フロントロードのステムで高さを調整して使っています。以前は7.5インチのバーを使ったりしていたこともあります。
4pcバーはちょっと硬い印象がありますが、雪の上ではあまり気になりません。
(ハンドルバーについて詳しくはこちらの記事もチェック!)
ちなみにハンドルバーの高さは、デッキの上に立って手を下ろした時に、指先がかかるくらいを目安にしています。身長と、ブーツの底の厚みなどでも変わってくるので実際にブーツを履いて立ってみるのがおすすめです。わたしはスノーボードブーツにしてから若干高さを上げました。
グリップもBMXブランドSubrosaのVillicus V2 Gripsで、フランジ(内側にある耳のような部分)を切って使ってます。
フランジを切ったのは単純に見た目の好みですが、バースピンを練習する時に変なところをキャッチしちゃっても問題ないのでいい感じです。(と言ってもバースピン怖くて気分がノッた時しか練習しないのでまだちゃんとできません)
■ステム
ステムはこちらもSubrosaのフロントロードステムを使っています。
長さは50mmで標準サイズですが、フロントロードなのでハンドルバーの高さを低めにセッティングすることができます。身長は低めだけど大きいサイズのハンドルバーを使いたい、という方にもおすすめです。(フロントロードって何?と思ったらこちらの記事もチェック!)
わたしはだいぶ慣れてきたのと、エックスアップやバースピンなどハンドルを捻ったり回したりするトリックを練習し始めたのでそんなに近くなくてもいいかな、ということで標準サイズにしましたが、身長が小さい女性やお子さまの場合、はじめはステムを短めにしたほうがハンドルが近くなるのでコントロールしやすく上達が早いと思います。
わたしも以前は40mmなどのステムを使ったりしていました。BMXのフラットランド用のステムだと短いサイズが見つかります。
ちなみにこのステム、黒×赤だったんですが、つけてみたらなんとなく全体の色味が重い感じがしたので、シルバー×シルバーの同じステムを買ったライダーと半分取り替えてもらい、シルバー×赤にしました。そんな小技もアリです。
■フットストラップの位置
そして今回の最重要ポイントがフットストラップの位置です。フットストラップは片側2つずつのネジで留める仕様になっていますが、ONE-D以外のフレームには穴が3つずつ空いています。多くのライダーが前側2つを使っていますが、わたしはこれを、後ろ2つにしています。
フットストラップの位置が同じ場合、足が大きいライダーと小さいライダーではリアボードに対するかかとの位置が変わります。足が小さいと若干前寄りになってしまうんです。
そこで、フットストラップを後ろにずらすことで、足が小さくてもリアボードの真ん中にかかとが来るポジションで乗れる、というわけです。
ほんのちょっとの差ですが、コントロールのしやすさに違いがでますよ!
ONE-Dの場合は取り付け位置が調整できないので、ストラップを逆付けすることで調整している女性ライダーさんもいます。(写真提供:ゆうこさん)
上が通常の取り付け方。ストラップが若干前に傾いています。これを逆に取り付けると、ストラップの傾きが後ろ側になるので、足の位置が若干後ろになります。
試してみたゆうこさんは4allさんというショップのライダーでもあるベテランライダーです。この取り付け方をしてみたところ、少しの差ですがかなり大きな違いが感じられ、とても乗りやすくなったそうなので、ONE-Dをお使いの方はぜひこの方法も試してみてください!
(ゆうこさんご協力ありがとうございました!!)
と、いうわけで、フタをあけてみたらほぼ見た目で選んでいる、という内容になってしまいましたが、細かな工夫をご紹介できたかと思います。(楽しく乗るためには見た目で選んで自分好みのスノースクートにするのも重要だとわたしは思っています!)
今年は雪が降るのが遅めでまだシーズンインされていないライダーさんもいるようですし、今年からウィンタースポーツやってみたいな!と思っている方もまだ本気モードになっていないと思いますが、身長150cm前後の女性やお子さまはぜひ参考にしてみてください!
自分に合ったセッティングでスノースクート楽しみましょう!!
【おまけ動画】
こんなことばかりしているのでわたしのボードはエッジが傷だらけでリアがズルズルです。チューンナップ出したい。けど、また傷だらけにしちゃうので悩み中です。
レースを頑張っているライダーは、レース用の板ではBOXに入らない、入るときはサブの板で、など徹底していたります。
色々な楽しみ方があるスノースクート。イベントも増えてくるので、各地で出会ったライダーの楽しみ方やこだわりポイントなども聞いてみて、また記事にできればいいなと思ってます。