課金したらバースピンゲット!?70Lフレームを少しマニアックな視点からご紹介
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こんにちは!Jykk SNOWSCOOTライダーのガマンタカシです。
11月も後半に突入!各地から初滑りの便りが届いていますね。
僕の初滑り、昨シーズンはドバイで初滑りでした!
またナイスなパウダースナーを滑りたいゼー!
で、今シーズンは僕が住む青森のスキー場はもうしばらく先のオープンということで、
それまではこのマガジンで紹介された動画なんかを見てイメージを膨らませていますよ。
さてJYKK SNOWSCOOT MAGAZINEという事でライダーとスタッフが色んな情報を発信していこう!
ってことで始まったこのコンテンツ。
作文が苦手な僕はいつも締め切りギリギリに切羽詰まって書いてます。
で、今回のテーマ… うーん…
ヨシ。昨シーズンから販売になり、テストライドで調子が良かった70Lフレームについて少しだけマニアックな視点から書いてみたいと思います。
スタンダードな70フレームと比較して20mmトップチューブ長が長くなった70Lフレーム。
今シーズンは2種類のグラフィックでフレームキットとしても販売されますね!
この70L、元々は高身長な海外ライダーからのリクエストに応える形で開発したものです。
身長が170cmの僕にとっては少し大きく感じるのですが、20mmトップが長くなったことにより懐が深く使え ”身体を動かせる範囲が広くなった” と言うのが第一印象でした。
身体の動きに対してピッチング方向の動きが少しだけ緩慢でバタバタせず、ボードに対してジワっとトラクションが掛かる感じで ”レースに使ってみたいな” と思わせるジオメトリーです。
身長が175cm以上のライダーならクイック過ぎずにとても乗りやすいと思います。
そうですね、70フレームをBMXに例えるなら、Lフレームはマウンテンバイクに乗り換えたような大きさのイメージ。安定する方向性です。
70フレームをベースにしているという事で、BMXスタイルのライディングにももちろんGood!
ヘッドアングルが67.5度のノーマルフレームに対して70系フレームはその名のとおり70度と立っています。
それによりバースピンやテールウィップでは圧倒的にタイミングが取り易いわけですが、70 “L” フレームはさらにトップが長くなったことにより懐にスペースが作り易く、特にテーブルトップやX-UP、バースピンといったトリックがめちゃくちゃラクに決まりますよ!
実際にバースピンを練習中だったライダーが70から70Lフレームに変えたその日、いきなり初メイク!って事がありました。
これには目の前で見ていた僕がビックリ。
その日はその後何度もメイク。(↓Instagram5枚目の動画をチェック!完全に自分のものにしています。)
”課金したらバースピンをゲット” できた!と他のライダー達とふざけ合ったりしていましたが、それまでは中々メイクできず苦労していたのを知っていたので、本当に感動的だったのと同時にフレームサイズがこんなにも影響するという印象的な出来事でした。
デッキ幅も少し広くなっている事で、最近スタンダードになりつつあるスノーボードブーツでのライディングにも対応。
様々なライディングスタイルに対応し安定感のあるライディングが可能になります。
と、まあここまでは設計段階で狙ったことが上手く纏まっていてとても好印象なフレームです。
テストを重ねていく事により、70L フレームならではのセッティング関する面白さを発見しました。
現在のスノースクートシーンではJYKK製含め他社製のボードも多数販売されていますよね。
JYKKライダーとして活動していると色々なタイミングで他社製ボードで滑る機会も多々あるのですが、実際に滑ってみるとボード毎の個性や特徴を感じ、それが面白いと思う反面、”このボードの良いところをもっと積極的に使いたいな” とか “このボードならこの辺りを踏みたいな” みたいな事を思いながら滑っていた事がありました。
ある日ライダーのコウタとボードの取付け位置について話をしていた時、70LやXLだと前後ボードをさらに ”詰め詰め” にしたり “伸ばし伸ばし” にしたり、思い切った “セットバック” に出来ることに気付きました。
それで実際にホールが沢山ある他社製ボードで取付位置テスト!(銘柄は伏せます。スミマセン。)
正直、僕の中ではあまり好印象ではないボードだったのですが ”乗る位置” を感じながらセットを変えていくと…
美味しいバランスが見つかるとそれまでの印象とはかなり変わってイージーに滑り易くなりました。
参考までに…これはボードがJYKKのG2ですが、シルバーのフレームが70L、手前がG。
この写真だとフレームの長さの違いは分かりにくいですが、リヤボードとフロントボードの間のスペースが違うのが見て取れると思います。
フロントセンターが長くなった事によるココのスペースがセッティング範囲の広さに繋がる。例えばホイールベースを変えるイメージでそれにより接雪長や有効エッジ長、荷重ポイントが変わり滑りに影響する。様々セッティングをイメージ出来、面白さがある。
全てのボードで全ての組み合わせ、セッティングは試せてないのですが、明らかにセッティングの範囲が広くなるというメリットもありますので、他社製ボードを使用しているライダーさんにも是非色々と試してもらいたいフレームです!(JYKKライダーとしては、JYKKのボードを使用していただくのが一番嬉しいですけどね!😆)
ちょっとマニアックで上手く伝えられているのか微妙な感じもありますが、なかなか良く出来たサイズ感の70Lフレーム、要注目です。
でも本当にオススメなのは僕のシグネイチャーであるStyle-Gモデル…😁
これはまたの機会に…