「MAKADO SNOWCROSS」参加レポート&「我満流・レースで勝つための”滑り以外の”テクニック」
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Jykk Snowscoot ライダーの我満です。3月6日、久々のクロスレースに参加してきました!
地元青森県は野辺地町にあるまかど温泉スキー場で行われた「MAKADO SNOWCROSS」。
この日の天候は雪。というか低気圧の影響もあり吹雪。
コースはどなたでも参加できるようなウェーブとコーナー主体の基本的なレイアウトでしたが、前日の雨の影響もあり、ベースは硬く締まりその上に降り積もるという中々面白いコンディションでした。
硬めですが比較的斜度が緩いことやコース幅も広くはないということもあり、スタートがとても大事になります。
また降雪の影響で絶対スピードが速くはなく、序盤のウェーブで上手くパンピングしてがんがんにスピードを乗せていきたいコースでした。
コロナ禍ということもあり青森県内でもこうしたイベントが減ってしまっていたのですが、感染予防対策が徹底して行われ、スノーボード、スキー、スノースクートの3種目にたくさんの参加者が集まっていましたよ。
時折、青空が覗くこともあるのですが、時間が経つに連れて風が強まり吹雪に。
レースが進行していって、ちょうど僕がセミファイナル滑走中!
ピカッ!っと周りが一瞬明るくなった!!!
今のはヤバイ、怖いわー と…
そしたらどうやらリフト関係の施設に落雷したようでリフトが停止。
乗っていた参加者の救助が始まり、リフトも動かないことからここでレース中止が決まりました。
残念ですが天候には勝てませんね。
スノースクート参加者のみなさんと。スノースクートの参加者は13名でした。みなさんお疲れさまでした!
久々のレース。
僕は元々マウンテンバイクのダウンヒル競技をしていた頃に、そのオフトレとしてスノースクートを開始。
なのでスノースクートキャリアの初期はあちこちに遠征しまくってレースばかり出ていました。
そういった事もあり、僕の滑りは今でもレースで培った滑り方がベースになっています。
(写真は2021年に行われたスラロームレースでの1枚)
何度もこのマガジンや自分のSNSで出てくる ワード ”パンピング” をしっかり使った滑り方、セクションに合わせたロスのないカービングの意識、イメージしたラインと実際の滑走時のすり合わせetc…
そうして滑るための、滑らせるためのノウハウや機材選び、セット、ワックスなんかもレースで成績を出すために色々とやってきました。
もちろんそのための練習もしっかりしたくて毎日ナイターに通っていた時期もありましたね。
そんな事を思い出しながら、これはマガジンネタにしよう!って思ったのでこれを書いています。
レースとなるとスムーズに事が進まない場合も多く、何かトラブルや気になってしまうことに対してしっかりと準備が出来ているかどうかで、それがリザルトに反映する場合があります。
例えば今回もそうだったのですが、レース時は待ち時間も長くなりがち。
前日に予報を見て天気が安定しないような時は、普段滑るときよりも少し暖かいインナーを着て身体が冷えないように気を遣っています。
またレースの時にスタート地点に持って行く物で1番気を使って用意している物があります。
みなさん何だと思いますか?
ワックスや工具、飲み物なんかを思い浮かべると思いますが、他に必ず用意するものはスペアのゴーグルとグローブなんです。
特にゴーグルは汗をかいて曇らせてしまったり、傷がついてしまったり…
僕にとって視界の良し悪しはかなり重要で、ほんの少しの違和感でも上手く滑ることができなくなってしまうので、予想気温や天気を見て、濡れ雪かも?と思ったらザックの中に2個や3個スペアゴーグルを入れていたこともありました。
(タオルに包んでカイロと一緒にジップロックに入れています。)
視覚からの情報は滑りに直接影響するので、ゴーグルはしっかり準備、管理していましたね。
ザックの中身はこんな感じ。グローブ、ゴーグル、ダウンベスト。お昼休み無しのことが多いので飲み物、エナジーゼリーやオヤツも用意します。
その他に気を遣っていたことは、天気が良く太陽が出ている時はソールに陽が当たらないようにして待機すること。
ソールが温まった状態で滑走すると雪が解けるのか?滑りが悪く感じてしまうことがあるので気をつけていました。
スタートワックスの道具と一緒にスクレーパーもザックに入れていましたね。
風が強く寒いときはソールにくっ付いた雪が凍りがち。
スタートする前にソールを見て手で払ったり、スクレーパーで雪を取ったりしていました。
ワックスについては、僕はレースのときは天気が良くなる予報でも低温用の硬いワックスを入れています。
雪が降り出して寒くなっても結晶が刺さって滑りが悪くなることが少なく、また反対に暖かくなる場合はスタートワックス等で対応しやすいと感じます。
このようにちょっとした準備の差でもリザルトに影響することがあるのがレース。
もしみなさんのお近くで参加できるレースがありましたら、滑りのスキルアップや機材の整備はもちろんですが、今回書いたことなんかも気にしてもらえたら少しでも上位にいけることがあるかも?しれません。
信じるか信じないかは貴方次第。
では!