Jykk HOW TO SNOWSCOOT® #2 初心者向けスノースクートの滑り方|Jykk公式How to ムービー
- HOW TO
今シーズン、JykkSnowscootでは週に1回程度、How to ムービーを公開していきます。
スノースクートをやってみたいなと検討中の方や初心者の方はもちろん、上級者の方も、教える時の参考やご自身の確認に役立てていただければ幸いです。
第2弾は、基本の滑り方についてのお話です。こちらも第1弾の服装・装備同様に、昨シーズンも文章とイラストの記事でもアップした内容ですが、細かい説明を追加してアップデートしていますので、ぜひムービーもご覧ください!
Jykk HOW TO SNOWSCOOT® #2 初心者向けスノースクートの滑り方
ブレーキがない自転車みたい!どうやって止まるの!?と聞かれることが多いスノースクートですが、スキーやスノーボードと同じように、主に体重移動でコントロールします。
このHow toでは、スノースクートに初めて乗る方、初心者の方向けに、基本の滑り方と練習方法をご説明します。
はじめに:ゲレンデでは、リーシュコード・フットストラップを必ずつけましょう
ゲレンデを滑る際、リーシュコードとフットストラップは必ず装着してください。 滑走可能ゲレンデはリーシュコード・フットストラップ装着を前提に滑走許可がおりているところがほとんどです。
リーシュコードは消耗品のため、シーズンごとの交換をおすすめいたします。
このように、リーシュベルトをパンツの下に装着すると、見た目もスマートで目立ちません。マナーを守り、安全にスノースクートを楽しみましょう。
1:基本の持ち運び方
スノースクートの持ち方は色々ありますが、まずは基本の持ち方をご紹介します。スキーセンター内や駐車場などでは、他の方の邪魔にならないように持ち運びをしたいので、この方法がおすすめ。ゴンドラに乗る際にも使えます。
スノースクートを立て、ヘッドチューブを脇に抱えるようにして、手はストラップにかけ持ち上げます。 もう一方の手は、フロントボードをしっかりと掴みましょう。 この時、フロントボードは横になっているようにします。
こうすると、後ろに出ているハンドルは地面と垂直になり、 スペースは新聞紙程しか取りませんので、狭い場所でも邪魔になりません。 また、ボードのエッジが視界に入りますので、他人や物を傷つけないよう気をつけながら移動することができます。
フロントボードを持った手を動かしたり、離したりすると、ハンドルが暴れて危険ですので必ずしっかりと掴んでください。
ほかにも、色々な持ち方があります。身長や、ボードの種類、フレームの形などで、持ちやすい方法が違うと思いますが、まわりに気をつけて持ち運びましょう。
2:ゲレンデ内の移動の仕方(スケーティング)
リフト乗り場付近など、ゲレンデ内の平らな場所では、フットストラップに片足を入れ、もう片方の足で雪面を蹴って移動します。
蹴る足は、自分の蹴りやすい方の足で大丈夫です。リーシュコードは蹴らない方の足に付けると邪魔になりません。
3:滑る際の基本姿勢
フットストラップに足を入れ、ハンドルを握り、膝を少し曲げた状態で、リラックスして乗りましょう。
スキーやスノーボードは前傾になりすぎたり、後傾になりすぎたりと難しいですが、スノースクートはハンドルがついているので自然と良い位置に乗ることができます。
4:基本的な転び方
転ぶ時は、ハンドルを離さず山側に倒れるようにします。谷側に倒れると、そのまま転がり落ちてしまったり、 反動で投げ出されてしまったりして危険ですので注意しましょう。
また、転ぶ時は、基本的にハンドルを持った手を離さないようにしてください。 手を離すと、ハンドルが暴れて自分の体にあたってしまったり、スノースクートが投げ出されて 自分や他人に危害を与えてしまう可能性があります。
転んだ時の状況や、フリースタイルのトリック練習の際など、離したほうが良い場合も稀にありますが、基本的には「転ぶ時はハンドルを持ったまま」を覚えておくと安心です。
5:まずは、まっすぐ滑ってみる
早速リフトに行きたい気持ちを抑え、まずは初心者用ゲレンデなどの緩やかな場所で歩いて登る、つまりハイクアップをして練習をしましょう。少し滑ったら勝手に止まるくらいの場所で、まっすぐ滑って感覚を掴みます。
ハイクアップをする際は、まわりの方の迷惑にならないようにゲレンデの端を歩きましょう。ハイクアップ禁止の場所もあるので、スキー場の指示に従ってください。スキー・スノーボードの初心者の方やキッズ達が練習している場所を見つけられるとgoodです。
6:1回だけターンをしてみる
まっすぐ滑ることに慣れてきたら、ターンをしてみましょう。こちらもまずは、少し滑ったら勝手に止まるくらいの場所でチャレンジします。
行きたい方向にハンドルを少しだけ切って、ターンの内側に体とスノースクートを傾けます。山側、つまりターンの内側の足に体重をかけます。(これを加重と呼びます。)そして、 視線を行きたい方向に向けると勝手に曲がっていきます。
まずは止まることを考えず、1回ターンすることだけに集中しましょう。そのまま曲がって行くと山を登るような感じになり、自動的に止まります。
この時点ではスピードがゆっくりなので、足をストラップから外し、足をついて止めても良いですが、上達後、スピードが出ている時に足をつくのは危険なので、スノースクートが止まるまではなるべく足をつかない癖をつけるようにするのがおすすめです。
慣れてきたら、反対側も同じように練習します。
うまく曲がれない場合は、怖がって視線が下に行ってしまったり、腰が引けてしまって山側の足に体重がかけられていないか、の場合がほとんどです。まずは怖くないスピードでチャレンジしましょう。
曲がることはできるけど、エッジが立ってスピードがのってしまい、上手くコントロールができない、止まれない、という方は、エッジを立てすぎているのかもしれません。”ずらし”が上手くできるようになるとすぐに解決するので、次に説明する「横滑り」をやってみてください。
7:横滑りを覚える
”ずらし”を覚えるためにやっておきたいのが「横滑り」。スノーボードで言う木の葉滑りのようなイメージです。
横向きの状態で山側に加重し、少しだけ抜重して滑らせ、また加重して止まる、を繰り返します。加重、抜重のバランスをうまくできるようになると、スムーズに横滑りをすることができますよ。
片側だけでもOKですが、可能なら左右できるようにしておきましょう。
これを覚えると、ボードをしっかりずらすことができるのでターンの際のスピードコントロールも上手くできるようになります。
また、ゲレンデの中でちょっと怖く感じる斜面に出てしまっても、横滑りができればゆっくり転ばず降りてくることができますよ。
8:連続ターンをしてみる
左右のターンが上手くコントロールできるようになったら、それをつなげて連続ターンをしてみましょう。ターンを続ける場合は、ターンの終盤に一度加重を抜き(これを抜重と呼びます)、反対向きに視線を移し、 同じようにターンの内側に体とスノースクートを傾け山側の足に加重していきます。
片側ずつのターンをしっかり練習していれば、比較的簡単にできるはずです。こちらも、まずは怖くないスピードでチャレンジしてみましょう。
9:体重移動とエッジを使った止まり方を覚える
ここまで来たら体重移動がだいぶ出来るようになっているはず。次は止まり方の練習をしましょう。
止まる時は、ターン終盤、進行方向に対して横向きになった状態でスノースクートを傾け、山側の足にさらに加重しエッジを立てて、ボードをずらしながらブレーキをかけるようにして止まります。一気に踏み込む!という感覚です。この時、踏み込む前に一度抜重してから、再度加重するとしっかり止まることができます。
10:リフトの乗り方・降り方
ここまで出来るようになれば、リフトに乗っても大丈夫!
リフトの乗り降りについても良く質問されますが、とても簡単ですよ。
まず、片足をフットストラップに差し込み、両手でハンドルを握り、停止線でリフトを待って下さい。
スノースクートに雪がついていると重量が増えるので、できるだけ雪を取ってから乗りましょう。フットストラップに足を差し込んでおくと、リフトが上昇した時にスノースクートの重量を支えやすく、落下の危険性が少なくなります。
リフトが来たらそのままの姿勢で、リフトに深く腰を掛けて下さい。スノースクートが雪面から離れるときに、ハンドルを自分の方に引き寄せて下さい。
リフトの位置が低すぎて足が搬器に巻き込まれそうになる等、フットストラップに足を差し込んだまま腰掛けるのが難しい場合は、両足を外した状態で腰掛けても大丈夫ですが、スノースクートを落とさないようにハンドルはしっかり掴みましょう。
乗車中はハンドルから手を離さないで片足または両足をフットストラップに差し込んで下さい。 リフトの移動中は前を向きそのままの姿勢を保って下さい。
降り場が近づいてきたら、降りる準備です。両足をフットストラップに差し込んでいる場合は、リフト上で片足をストラップから外しておきます。
降り場でスノースクートが雪面に接してから、降車位置で立ち上がります。フットストラップに入っていない方の自由な足で雪面を蹴り、勢いをつけて滑り降りて下さい。
スキーやスノーボードのように降車時にバランスを崩して転ぶこともほとんどなく、簡単に乗り降りができます。
早い方だと30分くらい、ゆっくりペースでもだいたいの方が半日〜1日程度でここまでできるようになりますよ。
基本さえわかれば安全に練習ができ、すぐに楽しめるスノースクート。ぜひチャレンジしてみてくださいね。