BMXを使ってパンピングを身につけよう。動画で解説!「家の前や公園でできる」スノースクートスキルアップトレーニング 3
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Jykk Snowscootライダーの我満隆です。
今回はスノースクートスキルアップトレーニング第三弾!
引き続き、BMXを使ったオフトレ方法を紹介していきますよ。状況は徐々に良くなって来ているようにも思えますが、動画のタイトルはSTAY HOMEのままいっちゃいます。
前回のマガジンの後、SNSを覗いているとスノースクートライダーの方がBMXを新たに購入したり、眠っていたBMXを整備して早速練習に取り入れてくれたりと、とても嬉しく思います。
練習だ、トレーニングだ!と硬く考えてしまうと楽しくないこともあるので、BMXライディングそのものを楽しみながらスキルアップに繋げていくイメージで行きましょう!
ポイントはパンピング、つまり「荷重と抜重」
スノースクートライディングのためのトレーニング方法という事で、僕がライディング時に大事にしているパンピングの動き(荷重の移動、加重抜重)を意識した内容になります。
前回のマガジンの内容を応用し、実際に走行しながら行います。今回も、動画の下に解説を書いておきますので、見ながらチャレンジしてみてくださいね!少しスペースが必要になりますので、家の前や公園等での練習がおすすめです。
01:FRONT HOP フロントホップでラインを越える
テープ等でラインをつけて、まずはフロントホップで越えてみましょう。
チカラで強引に引き上げるのではなく、腰の引き、膝、足首の動きを意識するとやり易いと思います。
フロントが上がったときにリヤタイヤの接地感もしっかり意識してみましょう。
02:REAR HOP リアホップでラインを越える
次はリヤホップで越えます。
フロントブレーキは使わずに行います。
アプローチでリヤタイヤにしっかりと加重することで、地面からの反発をもらいながらフロントタイヤに荷重を移す意識でリヤを引き上げます。
上手くできない場合は ”足の裏でペダルを掴む” ように意識すると良いでしょう。
フロントタイヤに”乗ってる”感じが分かってくるとさらにグッド!
03:FRONT and REAR HOP 動きを連動させてラインを越える
フロントホップ、リヤホップがそれぞれ出来るようになったら、動きを連動させてラインを越えます。
ラインにタイヤが触れないようにタイミングやリズム、タメをしっかりと考えて意識します。
フロントタイヤ⇔リヤタイヤの荷重の移動を意識してみてください。
スノースクートライディングにおいて、この荷重移動を使える、感じることは、使用するボードの本来の性能を100%、もしくはそれ以上に引き出すためにとても重要なスキルになります。
慣れてきたら障害物を越えてみましょう!
ペットボトル等を利用してください。
三角コーンを2つ組み合わせて使うのも良いですね。
(チャレンジする高さを調整できます。)
04:BUNNY HOP バニーホップにチャレンジ!
動きを連動させていき、スピードや引き上げのタイミング等を調整できるようになってくると、それが徐々にバニーホップの動きに近づいていきます。
バニーホップはBMXでは基礎的なスキルの一つですが、スノースクートライディングでもとても重要な基本スキルだと考えています。
BMX等の自転車で行う場合はスノースクートに比べるとかなり難しく感じると思います。
逆に言うとBMXで動きをしっかりと身につけることでスノースクートライディングに活かすことが容易になります。
まずは飛べる高さはあまり重要視しなくても良いです。
スノースクートライディングに活かす場合は、フロントホップ、リヤホップでもそうなのですが、しっかりと地面に荷重をかけているかどうかが大事になります。
出来るようになったら徐々に高さを増やしていきましょう。
05:TRANSFER 横方向に移動
このような感じで縦方向の物越えが出来るようになったら、その要領で横方向に移動します。
軽く漕ぎ出してからフロントホップ→リヤホップを使いラインを左右に跨ぎます。
動きを連動させていきバニーホップを使いながらラインを越えます。
慣れてきたらターンの中にこの動きを取り入れていきます。
スノースクートでのターンをしっかりとイメージしながら、BMXでも同様にターンの中で荷重移動を意識してください。
そうすることによってターン中にも”パンピングする”という動作が身につき、ボードの性能をフルに活かした滑りに繋げていくことができます。
今回はここまで。
BMXを使ったり、バニーホップというテクニックが出てくると、一見すると何かトリックのための練習方法に見えるかもしれません。
もちろん、その基礎でもありますが、前回、今回と紹介した内容はもっともっと基本的な“滑る、曲がる”の質を更に向上させるためのトレーニングになります。
前回も書きましたが、「できる、できない」ではなく、出来るようになるための身体の使い方やボードの動き、それによって起こる荷重の変化などを自分自身で感じ、考えることが最重要になります。
しっかりとボードの性能を引き出し、スムーズに安定した滑りをするために僕が行ってきた練習方法です。
BMXライディングそのものをもっと楽しみたい!上手くなりたい!という方はJykk BMXライダーの勅使川原大地くんや高木聖雄くんがHow to動画の公開やパークレッスンを行っています。
是非彼らのSNSなどもチェックしてくださいね。
勅使川原大地
国内外の大会に多数参加し、スタイリッシュかつ独自のスタイルで会場を沸かせ続ける名古屋のBMXライダーです。SAMURIDE BMX CLUBというクラブチームの講師も務めライダーの育成にも注力しています。会員募集中とのことですので、近郊の方はぜひ!(6月は中旬頃から開始予定とのことです。)
How to動画もアップされているYoutubeチャンネルや不定期開催のInstagramLIVEスクールも大好評。InstagramLIVEスクールでは、視聴者からの質問にアドバイスする方式でライディングのスキルアップを手助けしてくれます。開催日程や質問はInstagramのストーリーで事前に告知・募集されるので、フォローしてチェックしましょう!
高木聖雄
とにかく「アツい男」!!オリンピック競技となったBMXフリースタイル・パークのJCF(日本自転車競技連盟)強化指定選手として、国際大会を転戦する岐阜のBMXライダーです。愛知県のHi-5スケートパークにてスクールも行っており、遠方の方やスクールに行けない方にもぴったりのHow to動画販売もしています。バニーホップは無料公開されているので、ぜひ見てください!
様々な気付きやポジティブな発言がシェアされているInstagramはモチベーションアップに最高ですよ。Youtubeチャンネルでは過去に投稿されたかなり多くの映像が公開されているので、こちらもぜひ。
季節が進み暑くなってきました。熱中症にも十分注意して、楽しみながらスキルアップしましょう。あと半年で雪が降りますよ!
では、また次回。
All Photos by Naoki Gaman