基本がわかれば安全に練習できる!初心者向けスノースクートの滑り方|How to Snowscoot

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2021年2月8日追記
滑り方についてのHOW TO ムービーを公開しました!ぜひこちらもご覧ください!

 

前回ご紹介したリフトの乗り方と同様に質問が多い「スノースクートの滑り方」。
ブレーキがない自転車みたい!どうやって止まるの!?と聞かれることが多いですが、スノースクートもスキーやスノーボードと同じように、主に体重移動でコントロールします。

レンタルで借りて自己流で滑ってはみたものの、派手に転びまくってトラウマになってしまった…!なんて声も何度か聞いたことがありますが、簡単なレッスン付きの無料試乗会でトライしてくれたみなさんは、ほとんどの方がすぐに乗れるようになり楽しんでくれています。基本さえわかれば安全に練習ができ、すぐに楽しめるスノースクート。ぜひこの記事を参考にチャレンジしてみてくださいね。

ベテランの方もぜひ、初めての方に教える際の参考にしていただければ嬉しいです。

 

※注意※リーシュコードとフットストラップは必ずつけましょう

リフト乗車時、ゲレンデ滑走時はリーシュコードとフットストラップを必ず装着してください。 滑走可能ゲレンデはリーシュコード・フットストラップ装着を前提に滑走許可がおりているところがほとんどです。
リーシュコードは消耗品のため、シーズンごとの交換をおすすめいたします。

 


1:持ち運び方

スノースクートの持ち方は色々ありますが、ここではJykk Snowscootおすすめの持ち方をご紹介します。スキーセンター内や駐車場などでは、他の方の邪魔にならないように持ち運びをしたいので、この方法がおすすめ。ゴンドラに乗る際にも使えます。

スノースクートの持ち運び方
画像のようにスノースクートを立て、ヘッドチューブを脇に抱えるようにして、手はストラップにかけ持ち上げます。 もう一方の手は、フロントボードをしっかりと掴みましょう。 この時、フロントボードは横になっているようにします。
こうすると、後ろに出ているハンドルは地面と垂直になり、 スペースは新聞紙程しか取りませんので、狭い場所でも邪魔になりません。 また、ボードのエッジが視界に入りますので、他人や物を傷つけないよう気をつけながら移動することができます。
フロントボードを持った手を動かしたり、離したりすると、ハンドルが 暴れて危険ですので必ずしっかりと掴んでください。

 

2:ゲレンデ内の移動の仕方(スケーティング)

スノースクート_スケーティング_ゲレンデ移動

リフト乗り場付近など、ゲレンデ内の平らな場所では、フットストラップに片足を入れ、もう片方の足で雪面を蹴って移動します。
蹴る足は、自分の蹴りやすい方の足で大丈夫です。リーシュコードは蹴らない方の足に付けると邪魔になりません。

 

3:滑る際の基本姿勢

フットストラップに足を入れ、ハンドルを握り、膝を少し曲げた状態で、リラックスして乗りましょう。
スキーやスノーボードは前傾になりすぎたり、後傾になりすぎたりと難しいですが、スノースクートはハンドルがついているので自然と良い位置に乗ることができます。

スノースクート基本姿勢

 

4:基本的な転び方

スノースクート転び方

転ぶ時は、ハンドルを離さず山側に倒れるようにします。谷側に倒れると、そのまま転がり落ちてしまったり、 反動で投げ出されてしまったりして危険ですので注意しましょう。
また、転ぶ時は、基本的にハンドルを持った手を離さないようにしてください。 手を離すと、ハンドルが暴れて自分の体にあたってしまったり、スノースクートが投げ出されて 自分や他人に危害を与えてしまう可能性があります。
転んだ時の状況や、フリースタイルのトリック練習の際など、離したほうが良い場合も稀にありますが、基本的には「転ぶ時はハンドルを持ったまま」を覚えておくと安心です。

 

5:まずは、まっすぐ滑ってみる

スノースクート練習1_まっすぐ滑る

早速リフトに行きたい気持ちを抑え、まずは初心者用ゲレンデなどの緩やかな場所でハイクアップ(歩いて登る)をして練習をしましょう。少し滑ったら勝手に止まるくらいの場所で、まっすぐ滑って感覚を掴みます。
※ハイクアップをする際は、まわりの方の迷惑にならないようにゲレンデの端を歩きましょう。ハイクアップ禁止の場所もあるのでスキー場の指示に従ってください。(スキー・スノーボードの初心者の方やキッズ達が練習している場所を見つけられるとgoodです。)

 

6:1回だけターンをしてみる

スノースクート練習2_ターン

まっすぐ滑ることに慣れてきたら、ターンをしてみましょう。こちらもまずは、少し滑ったら勝手に止まるくらいの場所でチャレンジします。
行きたい方向にハンドルを少しだけ切って、ターンの内側に体とスノースクートを傾けます。山側(ターンの内側)の足に体重をかけ、(加重と呼びます)、 視線を行きたい方向に向けると勝手に曲がっていきます。
まずは止まることを考えず、1回ターンすることだけに集中しましょう。そのまま曲がって行くと山を登るような感じになり、自動的に止まります。

この時点ではスピードがゆっくりなので、足をストラップから外し、足をついて止めても良いですが、上達後、スピードが出ている時に足をつくのは危険なので、なるべく足をつかない癖をつけるようにするのがおすすめです。

うまく曲がれない場合は、怖がって視線が下に行ってしまっているか、腰が引けてしまって山側の足に体重がかけられていないか、の場合がほとんどです。まずは怖くないスピードでチャレンジしましょう。
慣れてきたら、反対側も同じように練習します。

 

7:連続ターンをしてみる

スノースクート練習3_連続ターン

左右のターンができるようになったら、それをつなげて連続ターンをしてみましょう。ターンを続ける場合は、ターンの終盤に一度加重を抜き(抜重と呼びます)、反対向きに視線を移し、 同じようにターンの内側に体とスノースクートを傾け山側の足に加重していきます。
片側ずつのターンを練習していれば、比較的簡単にできるはず。こちらも、怖くないスピードでチャレンジしてみましょう。

 

8:体重移動とエッジを使った止まり方を覚える

スノースクート練習4_止まり方

ここまで来たら体重移動がだいぶ出来るようになっているはず。次は止まり方の練習をしましょう。
止まる時は、ターン終盤、進行方向に対して横向きになった状態でスノースクートを傾け、山側の足にさらに加重しエッジを立てて、ボードをずらしながらブレーキをかけるようにして止まります。一気に踏み込む!という感覚です。この時、踏み込む前に一度加重を抜いてから、再度加重するとしっかり止まることができます。

 

9:どんな斜面でも怖くない!横滑りを覚える

スノースクート練習5_横滑り

もうひとつだけ覚えておきたいのが「横滑り」。スノーボードで言う木の葉滑り、スキーだとボーゲンのようなイメージです。
横向きの状態で山側に加重し、少しだけ抜重して滑らせ、また加重して止まる、を繰り返します。加重、抜重のバランスをうまくできるようになると、スムーズに横滑りをすることができますよ。これを覚えると、ちょっと怖い斜面に出てしまっても転ばず降りてくることができます。

 

ここまで出来るようになれば、リフトに乗っても大丈夫!早い方だと30分くらい、ゆっくりペースでもだいたいの方が半日〜1日程度でできるようになりますよ。
リフトの乗り方もしっかりチェックして、楽しんでください!

今シーズンは、How toシリーズとして基本的なことから上級者向けのものなど、様々な情報を公開していく予定です。次のHow toもお楽しみに!雪がもう少し降ったら、映像でのHow toもお届けする予定です。

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