How toメンテナンス|滑りが変わる!初めてでもできるSnowscootへのホットワックスのかけ方
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みなさん、スノースクートのボードにワックスかけてますか?
初心者の方からは、「ワックスなんてかけたら滑りすぎて怖い!」という意見もよく聞きますが、しっかりワックスをかけたほうが滑走しやすく上達も早いので、ぜひこの記事を参考にしてチャレンジしてみてくださいね。
スノースクートの滑走面はスキーやスノーボードと同じ素材を使用しているので、ワックスも、スキーやスノーボード用として販売されているもので問題ありません。
ワックスは様々なメーカーから販売されており、同じメーカーでも種類が沢山あります。その時の気温に合わせて使い分けることで、滑走性能を上げることができますが、細かい仕組みや選び方は次回の記事でご紹介するとして、まずは基本的なワックスのかけ方について見ていきましょう。
1: ホードを裏返し、なるべく水平にする
今回はフレームからボードを外した状態でご説明していきますが、フレームにつけたままでもワックスをかけることができます。
作業台が無くても、リアボードの下に台を置くなどで調整すると作業しやすいです。
滑走面が濡れていたり、汚れている場合は先に拭き取ってから行います。
2:滑走面にワックスを塗る・たらす
適温にしたアイロンでワックスを溶かしながら滑走面にたらしていきます。(慣れている人は省くこともありますが、はじめにワックスを直接擦り付けるように全体に塗っておくと、次の工程でアイロンの熱が直に滑走面に当たり焼けてしまうのを防ぐことができ、さらに安心です。)
アイロンの温度はワックスによって異なるので次回の記事でご紹介しますが、パッケージに記載されているのでそれを参考にしてください。
3:ワックスを全体に伸ばし、なじませる
アイロンでワックスを伸ばし、なじませます。焦げ付かないようアイロンの動きを止めずに全体にワックスが行き渡るように伸ばしましょう。
ワックスペーパーを使うと、板を傷めること無くよりムラなく伸ばすことができます。
このくらいになるまでしっかり伸ばします。
4:冷ます
ワックスが冷めるまで少し待ちましょう。
5:ワックスを削る
ワックスが冷めたらスクレーパーで削ります。スクレーパーとは画像のようなプラスチック製の道具で、ワックス用品と一緒に販売されています。
このように、少し角度をつけて滑走面に当て、前から後ろにかけてまっすぐ削っていきます。
余分なワックスがどんどん削れてくるので、ツルツルになるまで削りましょう。
※スクレーパーは時々ヤスリで磨いておくと、より綺麗に削ることができます。金ヤスリが使いやすいです。
時々、ワックスを削る前の状態で滑っている方を見かけますが、それはNG!表面がボコボコしてワックス本来のメリットを活かすことができていない状態です。ワックスを塗ったら必ず削りましょう。
6:ブラシをかける
ワックスを削り終わったら、細かいカスやスクレーパーで取り切れなかった余分なワックスを取り除くためにブラシをかけます。
手動でも問題ありませんが、ローラーブラシ、ロトブラシと呼ばれる電動ブラシを使うと、より楽に、綺麗に削り取ることができます。
7:完成!
見てくださいこの輝き!これでホットワックス完了です。
しっかりホットワックスをかけたボードで滑るのは、本当に気持ちがいいものです!
ぜひ試してみてくださいね!
この記事は、志賀高原のスキープロショップ NORD Ichinose 梅本さんにご協力いただき作成しました。
フォトグラファーであり、スキーヤーであり、メンテナンスのプロである梅本さんは、夏季は東京目黒、冬期は志賀高原の店舗で活躍中。ぜひ会いに行ってみてくださいね!
NORDのWebサイトはこちら
今年のSnowscoot Stationは志賀高原から場所を変え、さらに進化する予定です。詳細は近日公開!お楽しみに!
Special Thanks Masato Umemoto
All Photos by Naoki Gaman